■京都11R・菊花賞■

 「父」として4頭の優勝馬(ダンスインザダーク、エアシャカール、マンハッタンカフェ、ディープインパクト)を出し、「父の父」として2頭の優勝馬(ザッツザプレンティ、デルタブルース)を出し、「母の父」としても2頭の優勝馬(ソングオブウインド、アサクサキングス)を出したサンデーサイレンスが最強の“菊花賞血統”であることに異論はないだろう。ただし、現役時に米3冠最長距離のベルモントSを取り逃がしたサンデーサイレンスをステイヤー血統と表現することにも抵抗がある。種牡馬サンデーサイレンス出現以降の菊花賞は、「ステイヤー血統の馬が勝つ」のではなく「勝った馬がステイヤー血統と認定される」レースというべきなのかもしれない。
 2400mのトライアルをレコード勝ちしてもなお、血統的な距離不安がささやかれるイコピコだが、3000mでも戦力ダウンの心配は無用。現実にデインヒル系フサイチソニック産駒の半兄ディジュリドゥーも2500m戦で実績を残しているし、中山大障害のキングジョイ、ブリーダーズGC勝ちのメイショウトウコンの母の父として意外なスタミナ属性を示している母の父ジェイドロバリーには、ひと昔前の菊花賞御用達血脈でもあるニジンスキーが入る。すでにマイルと2000mでG1馬を送った多才な父マンハッタンカフェだが、本来の縄張りは自身がスターダムにのし上がった超長距離部門。春の2冠同様、最後の1冠も“2代制覇”で締めくくる。

◎イコピコ  ○リーチザクラウン  ▲スリーロールス  ☆ナカヤマフェスタ  △フォゲッタブル  △セイウンワンダー

「スポニチ平成21年10月25日付け掲載」

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