■京都11R・秋華賞■

 春の2冠を独占したブエナビスタと春の2冠で惜敗したレッドディザイアは、父の父(サンデーサイレンス)と母の父(カーリアン)が共通する血統的な“似たもの同士”。しかも後者の父マンハッタンカフェは前者の母ビワハイジのいとこという念の入りようである。似たもの同士ゆえに、一度確立された両馬の力関係にもそれなりの重みがある。3度目の正直、の線は案外薄いように思う。
 オークスで掲示板を確保したジェルミナルとブロードストリート、さらにはハシッテホシーノ、アイアムカミノマゴ、ワイドサファイアと、アグネスタキオン産駒は5頭出し。ダイワスカーレットで秋華賞実績のある父だが、基本的には3歳春までに最初のピークを迎える早熟型。しかもワイドサファイア以外の4頭はブエナビスタの豪脚の洗礼を受けているだけに、最後の1冠で大勢逆転の急成長は期待しにくい。
 というわけで春の再現となる公算大なのだが、種牡馬単位で見ると、2頭の上がり馬を送り込んできたアグネスデジタルの勢いに食指が動く。特に「母の父サンデーサイレンス」のモルガナイトは、札幌記念でブエナビスタに土をつけたヤマニンキングリーと同配合。前2走の鮮やかな勝ちっぷりから、3歳後半に5連勝でG1(ジャパンCダート)ウイナーに上り詰めた叔父アロンダイト同様の“確変モード”に突入した可能性大だろう。ここは00年にスティルインラブの15着に終わった母タンザナイトの雪辱戦でもある。血統的因縁込みの3冠阻止にかける。

◎モルガナイト  ○ブエナビスタ  ▲レッドディザイア  ☆ミクロコスモス  △デリキットピース  △ホクトグレイン

「スポニチ平成21年10月18日付け掲載」

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