■東京11R・安田記念■時計的には1960年代にタイムスリップしてしまったダービーほどではないにしても、今週もパンパンの良馬場は望み薄。となると怖いのがおなじみ重戦車型の香港勢だが、過去の例からパフォーマンスを落とす傾向にある再来日のアルマダよりも“初モノ”のサイトウィナーをチェックしておきたい。祖母のデュアネッツガールが2800mのG2・AJCセントレジャー優勝馬。東京の直線を乗り切るスタミナも潜在する血統だ。ともに東京1600mのG1を制している2頭のダービー馬は別格として、血統的な魅力ならファリダットに尽きる。父のキングマンボは海外供用ながらジャパンCのエルコンドルパサー、アルカセット、ダービーのキングカメハメハと、最上級のG1ウイナーを3頭送り出した東京コースのVIPサイヤー。馬場状態を問わない全天候型なのもこの父の大物に共通する資質だ。母のビリーヴはサンデーサイレンス産駒のスプリント部門のパイオニア。それだけに距離克服が課題となるのは確かだが、この母のブルードメアサイヤーであるダンチヒ血脈は、代を経ると持久戦で威力を発揮するケースが多い。ちなみにダービー圧勝のロジユニヴァースは母の父がダンチヒ系だったし、極悪馬場で争われた98年にタイキシャトルの2着に食い込んだオリエンタルエクスプレスは父の父がダンチヒ。切れ味勝負のイメージが強い馬だが、この血統構成なら“パワー優先馬場”で覚醒する可能性も十分。 ◎ファリダット ○ディープスカイ ▲ウオッカ ☆サイトウィナー △アブソリュート |
「スポニチ平成21年6月7日付け掲載」