■東京10R・ダービー■

 「ダービー馬の子」がダービーに出てくることも、「ダービー馬の弟」がダービーに出てくることもさほど珍しくはないが、今年はこの2つの血統背景を合わせ持つ馬が大本命になる。少々大げさに言えば、日本の血統史的にもエポックメーキングなダービーである。  ちなみにアンライバルドには長兄のダービー馬フサイチコンコルド以外にもう1頭、ダービーに駒を進めたボーンキングという兄がいた。ジャングルポケットのダービーの4着馬で、何を隠そう8年前の当コラムで本命に推した馬でもあったのだが、この兄の父はサンデーサイレンス。つまりアンライバルドのパフォーマンスには、種牡馬ネオユニヴァースの“父超え”もかかっているというわけだ。ネオユニヴァースの勝ったダービーは重馬場。フサイチコンコルドは種牡馬としてバランスオブゲームという希代の重巧者を出している。馬場悪化も恐らく苦にしないだろう。
 血統的に“恵みの雨”と思われるのがブレイクランアウト。父スマートストライクの芝における代表産駒は、極悪馬場のBCターフを7馬身差で圧勝したイングリッシュチャネル。母の父プレンチデピュティもエイシンデピュティ(宝塚記念)、ピンクカメオ(NHKマイルC)と、道悪G1の穴血統として定評がある。フサイチコンコルドの主戦だった鞍上も不気味で、馬券はこちらを軸に強振してみる。母がニジンスキー3×3、祖母の父ロベルトのフィフスペトルも重馬場の乱打戦に向きそうなスタミナ潜在型。“2代制覇”がかかるのはこの馬も同じだ。

◎ブレイクランアウト  ○アンライバルド  ▲アプレザンレーヴ  ☆フィフスペトル  △セイウンワンダー  △リーチザクラウン  △トライアンフマーチ

「スポニチ平成21年5月31日付け掲載」

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