■阪神10R・桜花賞■

 大本命ブエナビスタには、兄に2頭の重賞ウイナーがいる。京成杯勝ちのアドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)と弥生賞、京都記念、シンザン記念に勝ったアドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)だ。前者は菊花賞2着、皐月賞3着、後者はダービー3着、皐月賞4着と、クラシックタイトルにあと一歩及ばなかったが、妹の方はまず大丈夫。ちなみに最新の3冠馬ディープインパクトには、兄にスプリングS勝ちのブラックタイド、姉に米G3デラローズH勝ちの輸入繁殖牝馬ヴェイルオブアヴァロンがいたし、その前の3冠馬ナリタブライアンは、菊花賞馬ビワハヤヒデの弟にしてラジオたんぱ賞勝ちのビワタケヒデの兄だった。結果的に兄弟に複数の重賞ウイナーがいるような遺伝的精度の高いファミリーだからこそ、3冠級の大物が出現したともいえるだろう。ブエナビスタの場合も性差、世代を超えた戦いまでは不敗を貫くはず。ここは通過点だ。
 アグネスタキオン産駒の“3頭出し”は、チャンピオンサイアーの底力というべきだろうが、牡馬勢の不振を見る限り、この父の3歳世代はエアポケット的な不作という恐れなきにしもあらず。父馬の勢いなら暫定リーディング独走中のマンハッタンカフェ産駒レッドディザイア。くしくもブエナビスタと共通する「母の父カーリアン」は、名うての“鉄砲駆け血脈”でもある。穴は桜花賞サイヤー・ブライアンズタイム産駒レディルージュと、大本命馬と同じニジンスキーのインブリードを内蔵するイナズマアマリリスの巻き返し。

◎ブエナビスタ  ○レッドディザイア  ▲レディルージュ  ☆イナズマアマリリス  △ジェルミナル  △アイアムカミノマゴ  △ダノンベルベール

「スポニチ平成21年4月12日付け掲載」

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