■阪神11R・ジャパンCダート■

 3頭プラス1頭の北米Gウイナーの“来日”でグッと興趣が増した新生ジャパンCダート。この部門の国内最高賞金を1800mで争うことには多少の違和感を覚えるが、距離よりもダートの純度(阪神2000mは芝スタート)を重視した結果ならやむなし。ともあれ、距離300m減という数字以上にレースの性質はスピード寄りに傾倒すると考えておきたい。
 リニューアルの恩恵が最も大きいと思われるのは、昨年の5着馬ワイルドワンダー。国際レース独特の乱ペースなら折り合い面の不安は解消される。距離短縮の今回は争覇圏内に食い込んでも全く不思議はない。父ブライアンズタイム、母の父サンデーサイレンスという2大種牡馬の“呉越同舟配合”に加え、祖母の父ミスタープロスペクター、3代母の父ノーザンダンサーと、最上級のチャンピオンサイアーの集合体ともいえる血統構成。ヘイルトゥリーズンのインブリード(3×4)は両刃の剣だが、その威力のほどは、先週のジャパンCでスクリーンヒーローが実証したばかり。より強い相手との戦いで真価を発揮する“劇薬”だ。
 ヴァーミリアンとサクセスブロッケンも「母の父サンデーサイレンス」のダートホース。1800mがベストとは言い難いが、芝並みのタイムトライアルには対応できるだろう。“ベルモントS血統”のカジノドライヴは差しに回っても底力で台頭可能。初ダートのアドマイヤフジの血統的潜在能力も侮れない。

◎ワイルドワンダー  ○ヴァーミリアン  ▲サクセスブロッケン  ☆カジノドライヴ  △アドマイヤフジ

「スポニチ平成20年12月7日付け掲載」

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