■京都11R・菊花賞■今年の「菊花賞特集号」の血統展望にはかなり頭を悩ませた。締め切りギリギリまでディープスカイの出否が見えなかったこともあるが、そのダービー馬を含め、トライアル上位馬の距離適性に血統的な疑問符がついたからだ。新星オウケンブルースリへの不安は火曜付けの血統トピックでも書いた。父ジャングルポケットのリベンジを狙うには、母系からのスタミナの補填が足りないという見立てだ。セントライト記念の1、2着馬はどちらもアグネスタキオン産駒。種牡馬アグネスタキオンはその父サンデーサイレンスがそうだったように、いずれ全能の域まで進化を遂げるに違いないが、この世代に関しては、エースが3冠最終戦ではなく2000mの頂上決戦を選択した事実を重く見ておきたい。 前2年の優勝馬の血統的な共通項は「母の父サンデーサイレンス」。今年はスマイルジャック、ヤマニンキングリーの2頭が該当する。安定性なら母の血統がスペシャルウィークと酷似している前者だが、未知の魅力を買って本命は後者の方。ダンスインザダーク、エアシャカール、マンハッタンカフェと、サンデーサイレンスの菊花賞馬3頭はいずれも母系にリボー血脈を持っていた。本馬の母ヤマニンアリーナもまた、父サンデーサイレンス、祖母の父がリボー系グロースタークという隠れた菊花賞配合なのである。父は経験則的な血統論の範疇を超えたオールラウンダーだった。種牡馬として初の大仕事が3000mのG1だったとしても驚けない。 ◎ヤマニンキングリー ○スマイルジャック ▲マイネルチャールズ ☆ミッキーチアフル △ドットコム △フローテーション △ナムラクレセント |
「スポニチ平成20年10月26日付け掲載」