■中山11R・スプリンターズS■

 週中の「血統トピック」で書いた通り、今年はまだサンデーサイレンス産駒のG1勝ちがない。過去14年に渡って継続してきた「連続年度G1勝利記録」最大のピンチである。すでに牝馬部門、ダート部門のタレントは枯渇した感じで、この秋のG1戦線では選手権部門の大駒マツリダゴッホ、マイル〜中距離部門のマルカシェンク、そしてスプリンターズSのスズカフェニックスが記録更新の重責を担うことになる。
 スズカフェニックスは昨年の高松宮記念の覇者。この春も発馬直後の大不利を克服して3着に追い込んでおり、実績的にはメンバー中最上位といえる存在だ。6歳秋を迎えての戦力ダウンの懸念もないことはないのだが、過去のサンデーサイレンスのG1スプリンターのうち、アドマイヤマックスとオレハマッテルゼが高松宮記念を制したのは6歳時で、デュランダルも6歳秋のスプリンターズSで2着に入った。また、ダート部門ではあるが、リミットレスビッドが9歳の今年も重賞を勝っているように、この父の短距離馬は“キープ力”に優れている。ちなみに伯父(母の全兄)にあたるシンコウキングが高松宮杯(当時)を制したのも6歳時だった。父系ばかりでなく、母系の血からも競走生命の長さには太鼓判。先週のオールカマーに続いて“SS直子”の凄みを見せつけることになりそうだ。3頭出しのフジキセキ軍団はもちろん強力だが、穴で面白いのは94年、95年と2年連続で2着したビコーペガサスの同族(姪の産駒)シンボリグラン。

◎スズカフェニックス  ○シンボリグラン  ▲キンシャサノキセキ  ☆スリープレスナイト  △ファイングレイン  △タマモホットプレイ

「スポニチ平成20年10月5日付け掲載」

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