■東京11R・ダービー■
 週中の血統トピックでも書いた通り、ダービーに同じ種牡馬の産駒が3頭以上出てきた場合、かなり高い確率でその中から勝ち馬が出て、さらに高い確率で連対馬が出る。今年の場合はまずディープスカイ、アドマイヤコマンド、レインボーペガサスのアグネスタキオン産駒3頭から軸馬を選ぶのが手堅い戦法だろう。ただし、少々気になるのは馬場状態。極悪馬場で弥生賞を勝った父を思えば克服可能だろうが、荒れ馬場での乱打戦は決して有利な条件ともいえない。“猛打賞サイヤー”に敬意を払いつつ、逆転の可能性を秘める血脈に注目してみた。
 スマイルジャックの父は昨年のウオッカでダービー2代制覇を果たしたタニノギムレット。ちなみに昨年はタニノギムレット産駒が“3頭出し”だったのだが、このキャリアが血統データ的には重要な意味を持つ。実はフルゲートが18頭に限定されて以降のダービーにおいて“猛打賞サイヤー”のカベを破ったのは、国外供用種牡馬か“3頭以上出し”の経験がある種牡馬に限定されているのである。今年の場合、この条件をクリアするのはタニノギムレット、そしてその父ブライアンズタイムだ。加えてスマイルジャックは母シーセモアの構成血脈が心強い。サンデーサイレンス×マルゼンスキー×セントクレスピンという配合は98年のダービー馬スペシャルウィークと全く同パターン。つまり父ばかりでなく、血統表の下半分にも“ダービー馬”が潜んでいる?というわけだ。東京2400mで劇的な変わり身があるとすればこの血統以外にない。“BTライン”のマイネルチャールズが本線。

◎スマイルジャック  ○マイネルチャールズ  ▲レインボーペガサス  ☆ディープスカイ  △ブラックシェル  △タケミカヅチ

「スポニチ平成20年6月1日付け掲載」

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