■京都11R・天皇賞・春■血統にあまり興味がない競馬ファンでも今回、ホクトスルタンが勝てば父系4代天皇賞制覇の快挙となることは理解しているに違いない。実際、前売りオッズからも明らかな血統人気?が読み取れる。血統関連書籍の出版を生業にしている身としては喜ばしい限りだが、馬券的な妙味が薄まったのも事実で、痛しかゆしといったところだ。ちなみに3代父メジロアサマ、祖父メジロティターン、そして父メジロマックイーンは、それぞれの父馬にとって初めて天皇賞に出走した産駒でもあった。リーチがかかれば確実に“一発ツモ”を決めるヒキの強さこそ、この父系の神髄だ。サイヤーラインばかりに目が行くのは致し方ないが、実は母系の“血中天皇賞濃度”の高さも相当なもの。ディープインパクトなど4頭の優勝馬を出した母の父サンデーサイレンスをはじめ、祖母の父リアルシャダイ、3代母の父ノーザンテースト、4代母の父シーホークと、母系に重ねられた血はすべて歴代の天皇賞サイヤーで統一されているのである。3200mの天皇賞を勝つために生産された馬、といっても過言ではないだろう。ここは素直に“4代制覇”の夢に乗ってみよう。 同じ父のテイエムオペラオー以来の連覇を狙うメイショウサムソンは、戦力ダウンというよりも母の父ダンシングブレーヴのムラっ気が出てきた印象。今度は走る順番だ。春天の隠れた穴血脈、ミスタープロスペクター父系のトウカイトリックも要注意。 ◎ホクトスルタン ○メイショウサムソン ▲トウカイトリック ☆アサクサキングス △ドリームパスポート △ポップロック |
「スポニチ平成20年5月4日付け掲載」