■中山9R・有馬記念■

 世界一馬券の売れるレースとして名高い有馬記念だが、興行色の強さとは裏腹に血統的な波乱はきわめて少ない。昨年まで3連勝中のサンデーサイレンス産駒は通算4勝、ブライアンズタイム産駒は97年のシルクジャスティス以来優勝馬が出ていないが、2連覇を達成した(外)2頭(グラスワンダー、シンボリクリスエス)は、いずれも父系祖父がブライアンズタイムの父でもあるロベルトだった。そしてヘイルトゥリーズン父系の持ち回りで推移してきた過去10年における例外が、00年優勝のオペラハウス産駒テイエムオペラオーだ。
 メイショウサムソンは“打倒ヘイルトゥリーズン父系”に成功した唯一の種牡馬オペラハウスを父に持つ。テイエムオペラオーが4歳時の有馬記念でひとつのピークを迎えたように、この馬もまた5着に終わった昨年から確実にスケールアップして大一番に臨む。4代母は牝馬として初めてグランプリ(第4回)を制したガーネット。元祖女傑の末裔が年下の牝馬に後れを取るわけにはいくまい。
 メイショウサムソンが早めに動けば消耗戦は必至。パターンに合致するロベルト系(外)ロックドゥカンブも怖いが、7枠に同居したデルタブルース、ハイアーゲームのSS系ステイヤーに食指が動く。前者は01年に13番人気で2着したアメリカンボスと母の父が共通で、後者は同年の覇者マンハッタンカフェと同配合だ。2大菊花賞サイヤー同士の配合というチョウサンの潜在スタミナも要注意。

◎メイショウサムソン  ○ハイアーゲーム  ▲デルタブルース  ☆ロックドゥカンブ  △チョウサン

「スポニチ平成19年12月23日付け掲載」

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