■中山11R・スプリンターズS■

 6世代フルゲート16頭の中山11R・スプリンターズS出走馬の中で、G1スプリンターの産駒は奇しくも7枠に同居したメイショウボーラー(父タイキシャトル=97年スプリンターズS)とクーヴェルチュール(父ブラックホーク=99年スプリンターズS)の2頭。他にJRA賞最優秀スプリンター・ニホンピロウイナー産駒のエムオーウイナー、短距離G12着2回のアドマイヤコジーン産駒アストンマーチャンあたりまでが、父の名前からスプリンターをイメージできる馬だろう。「短距離血統」と「短距離G1血統」は似て非なるもの。速さを追求してきた近代競馬においては、あらゆる種牡馬に大物スプリンターを出す可能性が潜んでいるとさえいえる。
 それを踏まえても、近年のこのジャンルにおける種牡馬サンデーサイレンスの市場占有率には驚かされる。02年スプリンターズSのビリーヴを皮切りに、デュランダル、アドマイヤマックス、オレハマッテルゼ、スズカフェニックスと、5年足らずの間に5頭のG1スプリンターを量産しているのである。クラシックからはすでに撤退し、選手権部門における影響力も徐々に薄れつつある現状だが、今回も4頭出しとその威光に翳りはない。特にキングストレイルはデュランダルとアドマイヤマックスと同じ「母の父ノーザンテースト」という究極の短距離G1配合で、オレハマッテルゼ、スズカフェニックスが成功させた1200mへのコンバート初戦。これこそSSスプリンターの王道だ。

◎キングストレイル  ○スズカフェニックス  ▲ペールギュント  ☆オレハマッテルゼ  △プリサイスマシーン  △アイルラヴァゲイン

「スポニチ平成19年9月30日付け掲載」

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