■東京10R・ダービー■

 皐月賞で父ジャングルポケットと同じ1番枠に入ったフサイチホウオーは、父と同様に2番人気で3着に終わった。直線だけで猛然と追い込んだレースぶりもしかりで、これまたダービーでは父がそうだったように1番人気の支持を集めている。思えば父系祖父のトニービンが、トータルの成績では水をあけられていたサンデーサイレンス、ブライアンズタイムとともに3大種牡馬と称されたのも、無類の東京巧者という“一芸”に強烈なインパクトがあったからにほかならない。ブライアンズタイム産駒のタニノギムレット、そしてアグネスタキオン、ステイゴールド、ダンスインザダーク、フジキセキというサンデーサイレンス後継種牡馬群がズラリと顔をそろえた“ポストSSダービー”だが、こと東京2400mに関していえば、種牡馬ジャングルポケットの一子相伝的なパワーがモノを言うように思う。2代制覇が濃厚だろう。
 皐月賞馬ヴィクトリーは3大種牡馬唯一の生き残りであるブライアンズタイム産駒で、こちらは母の父がトニービン。96年の優勝馬フサイチコンコルドの甥にあたる牝系も十分に2冠を狙える水準だ。穴ならこの春の“陰のVIP血脈”ダンシングブレーヴ父系のローレルゲレイロとアサクサキングス。前者は牝祖のケンタッキーがダイオライト×トウルヌソルという皇室ゆかりの“下総御料牧場配合”で、後者は同配合のシャドウゲイトがシンガポール航空国際Cで大仕事をやってのけたばかり。それぞれにタイムリーな血統背景といえる。

◎フサイチホウオー  ○ヴィクトリー  ▲ローレルゲレイロ  ☆アサクサキングス  △タスカータソルテ  △アドマイヤオーラ

「スポニチ平成19年5月27日付け掲載」

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