■阪神11R・桜花賞■

 昨年暮れに同じコースで行われた阪神ジュベナイルフィリーズは、1分33秒1のJRA2歳レコードでの決着。数字の上からもハイレベルなレースだったわけだが、その勝者が3歳戦でもさらにパワーアップしていることに加え、例年、クラシック開幕に向けて急成長を見せるサンデーサイレンス産駒は最早いない。今年の桜花賞、新興勢力の付け入る余地はほとんどないと考えていいだろう。
 本命ウオッカは02年のダービー馬タニノギムレットの初年度産駒。ブライアンズタイム後継として初めてG1サイヤーとなった父は、他に新潟3歳Sのゴールドアグリ、毎日杯2着のヒラボクロイヤルを出しているが、産駒の勝ち上がり率はさほど目立つものではない。当たれば大きい一発屋タイプで、ブライアンズタイムの属性を忠実に継承している印象だ。ウオッカにとって恐らく唯一の死角は、3戦連続でマイル1分33秒台を叩き出した見えないダメージだろうが、この父は4歳前半だけでG1・3つを含む重賞6戦(4勝3着2回)というパワープレイをこなしたタフガイ。娘もまた、フィジカルな強さにも太鼓判が押せるはずだ。
 ちなみにウオッカの母系は、祖母エナジートウショウが91年の桜花賞馬シスタートウショウの全姉にして、02年の2着馬シーイズトウショウの伯母にあたるという“桜花賞御用達”。(96年の桜花賞で12着に敗れた母タニノシスターのリベンジを堂々と果たすとみた。

◎ウオッカ  ○ダイワスカーレット  ▲エミーズスマイル  ☆アストンマーチャン  △カタマチボタン

「スポニチ平成19年4月8日付け掲載」

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