血統は語る
■中山11R・朝日杯FS■
“ポストSS世代”の2歳王者決定戦・朝日杯FS。出走各馬の父をチェックすると内国産種牡馬8頭、マル外上がりの帰化型種牡馬3頭、JC出走馬1頭と、実に9割方が日本で走った馬で占められている。種牡馬選抜戦としてもこの国の競馬が十分に機能していることの証明といえるだろう。
マイネルレーニアの父グラスワンダーは97年の当レースの覇者。1分33秒6のレコードは後に更新されたが、3角から大外ひとマクリで突き抜けた豪快なパフォーマンスは、今なお2歳王者のスタンダードとして色褪せていない。種牡馬としては生来のオールラウンダー気質?が足かせになってG1に手が届いていないが、2歳世代はマイネルレーニアの他に未勝利勝ち馬が1頭いるのみ。そろそろロベルト系特有の一点豪華主義に目覚めた印象がある。NHKマイルCのロジック、阪神JFのタムロチェリーと、マイルG1馬を2頭出した「母の父サクラユタカオー」とのタッグで“2代制覇”にリーチだ。
もう1頭の“2歳チャンプ二世”アドマイヤヘッドは98年の優勝馬アドマイヤコジーンの産駒。何とも懐かしい母の父ミスターシービーだが、その父トウショウボーイは88年の覇者サクラホクトオーをはじめ、牡牝4頭のチャンピオンを出している2歳競馬御用達血統でもある。年末の中山で猛威を振るうブライアンズタイム系のゴールドアグリ、父の母の父に朝日杯VIP血脈マルゼンスキーが入るオースミダイドウ、2頭の“ダービー馬二世”もマイル戦に適応可能。
◎マイネルレーニア
○アドマイヤヘッド
▲ゴールドアグリ
☆オースミダイドウ
「スポニチ平成18年12月10日付け掲載」
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