血統は語る
■東京11R・ジャパンC■
英国のウィジャボードは5着惜敗した昨年の雪辱戦なので、ニューカマーはフランスのフリードニアだけという今年のジャパンC。ただし、この部門の外タレ不足は8頭立てだった先の凱旋門賞が物語る通りで、憂うべきは国内第2勢力の層の薄さかもしれない。ちなみに前記フリードニアは母のフォレストレインがこの春、一足先に種付けのため日本の土を踏んでいたし、くしくも7枠に同居したフサイチパンドラとは近親関係(フリードニアはフサイチパンドラのいとこの孫)になる。世界最高水準の芝血統が日本にプールされていることを示す好例といえる。これをいかにして海外に還流させるか…次なる“国際化”のテーマだ。
さて、一連の騒動はもちろん、ディープインパクトの競走能力とは別次元の人災。問題なのは帰国初戦というスケジュールと、競走生活で初めて“差された”ことによる心的外傷?だが、そこで頼りになるのが身重の状態でG1を勝ってしまった母ウインドインハーヘア譲りの心身両面でのしたたかさ。“反発力”もまた超一流であることを証明してみせるだろう。ハーツクライはディープインパクト同様、母系にリファール血脈を持つ(祖母の父)SS産駒で、こちらは母の父に東京の鬼トニービンが補強された。世界に誇るツートップの一騎打ちが濃厚だが、父系祖父シアトリカル産駒のヒシアマゾンも2着(95年)している“JC善戦血統”のコスモバルクに一角崩しの可能性あり。
◎ディープインパクト
○ハーツクライ
▲コスモバルク
☆メイショウサムソン
「スポニチ平成18年11月26日付け掲載」
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