■京都11R・エリザベス女王杯■

 前年の覇者スイープトウショウと不敗の2冠牝馬カワカミプリンセス。今年のエリザベス女王杯は新旧女王の一騎打ちの様相だが、両馬には血統的にも浅からぬ因縁がある。いうまでもなく、前者の母の父であり後者の父の父であるダンシングブレーヴの存在だ。
 種牡馬としてのダンシングブレーヴは欧州供用時にウィミズバイト(愛オークス)、チェロキーローズ(スプリントC)、イヴァンカ(フィリーズマイル)、日本では初年度産駒で97年のエリザベス女王杯勝ち馬エリモシック、桜花賞馬キョウエイマーチとテイエムオーシャンと、国内外で計6頭のG1牝馬を送り出した。数の上ではサンデーサイレンスに譲るものの、牝馬部門での“長打率”は当代随一といえる女系サイヤーで、その影響力は孫の代でもいささかの翳りもないことが証明された形になる。恐らく最初で最後となる名牝2頭の骨肉の争い。どちらが勝っても納得だが、不敗の米3冠馬である母の父シアトルスルーから継承した“連勝の血”を信じてここもカワカミプリンセスに乗っていきたい。
 人気薄ではソリッドプラチナムが怖い。エリザベス女王の勝負服でG12勝(英1000ギニー、仏オークス)を挙げた名牝ハイクレアの玄孫で、ディープインパクトとも同族といういかにもこのレース向きの正統派の良血。父ステイゴールドからはスタミナとともに、相手が強くなるほど燃える反骨精神?もしっかりと受け継いでいるに違いない。そのステイゴールドの全妹レクレドールも要注意。

◎カワカミプリンセス  ○スイープトウショウ  ▲ソリッドプラチナム  ☆レクレドール  △キストゥヘヴン  △ヤマニンシュクル

「スポニチ平成18年11月12日付け掲載」

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