血統は語る
■東京11R・天皇賞・秋■
凱旋門賞でディープインパクトを差し切った6歳牝馬プライドが英G1・チャンピオンSを制して頂点に立ったように、このジャンルの牝馬優勢+高齢化は今シーズンの世界的傾向。こちら日本の中距離王決定戦、天皇賞・秋も5歳牝馬が人気を二分する形だ。
スイープトウショウは昨年の5着馬(0秒3差)で、3年連続出走のダンスインザムードには“金銀銅コンプ”がかかるわけだが、どちらも血統的には昨年以上のパフォーマンスを望みづらい。前者の場合は父エンドスウィープに潜伏する早熟の血が気になるし、後者は9歳上の全姉ダンスパートナー同様、牡馬相手では最後の最後で未来の母たる本能がブレーキとなるきらいがある。共倒れのケースまで想定しておきたい。
昨年は“10頭出し”でレースを支配したサンデーサイレンス産駒が6頭に減少したことで、血統的な“磁場”はかなり弱まった。ジョッキーも昨年の教訓は身に染みているはずだし、今回はSSライン得意の超スローにはならないと見た。脚質転換で蘇生したローエングリンで穴を狙う。父のシングスピールはジャパンC勝ち馬で母のカーリングは仏オークス馬。2000mは全く問題ない、というよりむしろ距離延長がプラスに作用する配合といえる。ちなみに母は無名の牝系から突発的に現れた大物。単なるエリート血統とは異なる雑草型のルーツが奇跡の復活劇を後押しする。同じ父のアサクサデンエン、これもアンチSSのコスモバルクを厚めに。
◎ローエングリン
○アサクサデンエン
▲コスモバルク
☆サクラメガワンダー
△オースミグラスワン
△ダンスインザムード
△スイープトウショウ
「スポニチ平成18年10月29日付け掲載」
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