■京都11R・秋華賞■

 サンデーサイレンス最終世代は春の2冠でもタイトルに手が届かなかった。過去11年で3歳世代のサンデーサイレンス産駒がG1未勝利で秋を迎えたのは97年だけ。これは異常事態といっていい。種付けシーズン途中で病魔に倒れた最終世代は確かに数の上でも平年の3割減なのだが、ルーキーイヤーなどは総勢60頭そこそこの手駒で牡牝クラシックを牛耳っていたのだから、遺伝子の質的な劣化を認めないわけにはいかないだろう。ましてや牝馬の3冠目は7世代連続で不発に終わり、かつてはSS産駒の鬼門ともいわれたG1。スティルインラブ、エアメサイアと2頭の優勝馬を出して一気に“最多勝サイヤー”となった今もなお、全幅の信頼は寄せにくいところがある。週中の血統トピックでも触れた通り、最後の切り札のアドマイヤキッスとフサイチパンドラも一枚割り引いておきたい。
 本命は不敗のオークス馬カワカミプリンセス。エリモシック(96年)、キョウエイマーチ(97年)と立て続けに2着馬を送り、01年のテイエムオーシャンで“秋華賞サイヤー”となった父系祖父ダンシングブレーヴは、母の父としても04年の優勝馬スイープトウショウを出している“御用達血脈”。不敗で米3冠を制した母の父シアトルスルーは、世紀の連勝王シガーの母の父にもなったように、能力+ノリの良さ?も伝える爆連サイヤーで、異世代対決まではノンストップで行けるはずだ。ニシノフジムスメとの“ワンツー”、同父系のコマンダーインチーフ産駒サンドリオンを厚めに。

◎カワカミプリンセス  ○ニシノフジムスメ  ▲サンドリオン  ☆アサヒライジング  △フサイチパンドラ  △アドマイヤキッス  △キストゥヘヴン

「スポニチ平成18年10月15日付け掲載」

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