■東京11R・安田記念■

 安田記念の過去5年の馬連平均配当は30880円。ズバリ上半期で最も難易度の高いG1である。波乱の背景には様々な要因があるのだが、血統的にはやはり他のジャンルに比べてサンデーサイレンスの磁場が弱いことが挙げられる。先のヴィクトリアマイル、ダンスインザムード→エアメサイアのワンツーで東京1600mG1鬼門説は封印されたとはいえ、別路線組+香港勢参入で例年通り“ライン”が機能しにくいハイペース必至のメンバー構成。荒れ相場を見込んでSS軽視で攻めてみたい。
 本命は香港の上がり馬ジョイフルウィナー。同じエルモキシー産駒の“英雄”サイレントウィットネスを退けた前々走は世代交代を象徴すると同時に、父の種牡馬能力の権威づけとなる一戦でもあった。母の父ラストタイクーンは競走馬として欧州と米国でG1に勝ち、種牡馬としてもシャトルサイヤーの草分けとして両半球でG1馬を輩出した国際派。ジャパンC2着で大穴をあけた香港馬の大先輩インデシジェナスの父系祖父でもあり、アウエーで光る血脈ともいえる。ダービー&NHKマイルC勝ちのキングカメハメハがこの母の父だから、東京コースへの適性も十分だろう。ちなみに父はノーザンダンサーの甥にあたり、母はそのノーザンダンサー3×3の近親交配馬。ノーザンダンサー血脈の処方に独特のノウハウを持つ豪州産馬らしい血統構成で、強敵相手でさらに底力が引き出される可能性がある。ブリッシュラックとの香港ワンツーが大本線。

◎ジョイフルウィナー  ○ブリッシュラック  ▲テレグノシス  ☆カンパニー  △ザデューク  △メイショウボーラー  △バランスオブゲーム

「スポニチ平成18年6月4日付け掲載」

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