■東京11R・NHKマイルC■

 外国産馬6年連続ワンツーから一転、昨年までは内国産馬のV4…実質的な“マル外ダービー”として創設されたこのレースの歴史にはそのまま、輸入競走馬と日本産馬のパワーバランスの変遷が反映されている。ユートピアのゴドルフィン入りが象徴的で、今や日本産サラブレッドは国際ブランド。ならば投機的な米国市場でリスクを冒すまでもない。外国産勢力衰退は必然だったといえるし、この流れは経済情勢が上向いた今後も変わりないだろう。
 もっとも、90年代のマル外ムーブメントが全くのアダ花だったわけではない。黄金時代を築いた当時の大物は種牡馬として、また繁殖牝馬として日本生産界の貴重な財産となっている。
 今年のNHKマイルCにも外国産G1ウイナーの産駒が4頭エントリーしてきた。本命は第6回の覇者クロフネ産駒の“マイルCチルドレン”フサイチリシャール。「母の父サンデーサイレンス」は昨年の優勝馬ラインクラフトと共通で、実績に加えて血統的コース適性もメンバー最上位といえる。グラスワンダー産駒のマイネルスケルツィは大種牡馬サドラーズウェルズの同族。底力は互角だが、父が左回りでパワーダウンしていたのはやや気になる。03年の勝ち馬ウインクリューガーと同じタイキシャトル産駒のディープエアーは距離短縮で一変が可能。ユウカージナルの父ダイキブリザードは同コースの安田記念に滅法強かった。今回が“ラストチャンス”のSS産駒2頭ともども穴で押さえておきたい。

◎フサイチリシャール  ○マイネルスケルツィ  ▲ディープエアー  ☆ユウカージナル  △ダイアモンドヘッド  △モエレソーブラッズ

「スポニチ平成18年5月7日付け掲載」

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