血統は語る
■東京11R・天皇賞・秋■
昨年の覇者ゼンノロブロイは、5代血統表中に同一の祖先が1頭も現れないアウトブリード馬。近親交配の弊害とされる心身両面でのモロさとは無縁で、それがデビュー以来の極めて安定したパフォーマンスにつながっている。帰国初戦というスケジュールも特に懸念は無用。もともとサンデーサイレンスのA級馬は海外遠征を糧にひと皮むけるケースが多く、この秋は昨年以上の強さを発揮する可能性さえあるだろう。
8歳秋にして初の天皇賞・秋挑戦となるタップダンスシチーも実績的には遜色ない。こちらはさすがに上積みは望めないが、高齢まで活力の衰えないリボー父系でもあり、昨年並みの戦力は十分キープしている。先日は10Fの英G1・チャンピオンSで同じプレザントタップ産駒のデイヴィッドジュニアが大金星を挙げた。この血統の距離適性+穴適性?はやはり怖い。
宝塚記念でゼンノロブロイを差し切ったスイープトウショウを安田記念でネジ伏せたアサクサデンエンは、三段論法的には前半戦のチャンピオンという見方もできる。距離が不安視されているが、父シングスピールは競走馬としても種牡馬としてもドバイWCを制した唯一の馬だし、母の父マキアヴェリアンはこれまたドバイWC優勝馬を2頭輩出した唯一の種牡馬。母のホワイトウォーターアフェアは芝2700mの仏G2・ポモーヌ賞の勝ち馬で、祖母の兄弟には愛セントレジャー馬もいる。2000mでも十分に力は出せる血統で、馬券的には最も妙味がある。
◎アサクサデンエン
○ゼンノロブロイ
▲タップダンスシチー
☆サンライズペガサス
△テレグノシス
「スポニチ平成17年10月30日付け掲載」
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