血統は語る
■京都11R・秋華賞■
区切りの10回目となる秋華賞。過去9回の優勝馬を血統的な切り口から振り返ると浮かび上がってくるのが、「同一種牡馬の産駒の連覇なし」という法則?だ。サンデーサイレンス産駒が長く勝てなったことが最も大きな理由だろうが、“牝馬のトニービン”産駒も、秋のG1に滅法強いはずのブライアンスタイム産駒もまたしかり。歴代9頭の勝ち馬の父馬はすべて異なっているのである。見方を変えれば種牡馬よりも繁殖牝馬、すなわち「母の力」がモノをいうG1ともいえるだろう。牝馬のG1にはもともとそういう側面があって、とりわけこのレースは前身の旧エリザベス女王杯時代からミスカブラヤ、タレンティドガール、ミヤマポピー、サクラキャンドルといった「G1(級)ホースの妹」が幅を利かせてきた。
今年の“2強”、ラインクラフトとエアメサイアはどちらも母が「G1馬の姉」。前者の母は高松宮記念勝ちのアドマイヤマックスの、後者の母は皐月賞、菊花賞の2冠を制したエアシャカールの姉だから、どちらも比較的わかりやすい部類の良血で、とりわけ後者は牝馬3冠で惜敗を続けた母エアデジャヴーの無念を晴らすというドラマも成り立つ。ほぼ一騎打ちと見て間違いないが、大逆転があるとすれば“伝統”に合致する超シンプルな良血レースパイロットだろう。ダービー、NHKマイルの変則2冠を圧倒的な強さで制したキングカメハメハの半妹。兄の主戦を鞍上に迎えて、兄妹合作の“3冠”達成があるかも。
◎レースパイロット
○エアメサイア
▲ラインクラフト
☆ニシノナースコール
△エイシンイテンダー
△ショウナンパントル
「スポニチ平成17年10月16日付け掲載」
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