■中山9R・有馬記念■

 ジャパンCでゼンノロブロイがコスモバルクにつけた3馬身差は良馬場におけるレース史上最大着差。間違いなく能力的には抜けた存在といえる。問題はG1トリプルを乗り切るだけの余力が残っているかどうか。この一点に尽きるだろう。
 勝ちに行った際の凄まじい集中力はサンデーサイレンス産駒最大の武器だが、その一方、レースでの消耗度もそれなりに大きい。あまたのSSG1ウイナーがなぜか「年度代表馬」のタイトルと無縁だったのも、押しなべてピークの持続力に弱点があったためだ。ゼンノロブロイの場合、5代血統表にインクロス(近親交配)を持たない異系配合が強靭な体質を生み出したものと思われるが、圧倒的人気と天秤にかけて、ここは2番手評価にとどめておきたい。
 逆転があるとすればJCスキップ組。現実に宝塚記念でゼンノロブロイに先着しているシルクフェイマスで穴を狙う。96、97年と2年連続で2着したマーベラスサンデー産駒。父はサンデーサイレンス産駒には珍しく“太く長く”を貫いた一流馬で、宝塚記念を制した5歳時に本格化した晩成型でもあった。春の天皇賞3着→宝塚記念2着という本馬の成長曲線もまさにこの父を踏襲するもの。過去10年で7頭の勝ち馬を出した“グランプリ血脈”ロベルトのサポートを母系(祖母の父)に受けて、最後の最後で父を超えるパフォーマンスに期待だ。

◎シルクフェイマス  ○ゼンノロブロイ  ▲ツルマルボーイ  ☆アドマイヤドン  △タップダンスシチー  △ダイタクバートラム

「スポニチ平成16年12月26日付け掲載」

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