■京都11R・秋華賞■

 恐らくG1レースでは空前絶後であろう“SSイレブン”結成となった今年の秋華賞。昨年まで数少ない“未踏峰”だったのが信じられないほどの勢力拡張ぶりだが、思えばサンデーサイレンスという種牡馬の怪物性は自身のウイークポイントをことごとく否定してきたことにあるともいえる。
 ダート向きとも言われていた輸入当初にいきなり芝の重賞勝ち馬を連発し、早熟型の憶測にはクラシック独占で早々と答えを出した。さらには天皇賞と両グランプリで成長力と距離克服能力を実証。さすがに手が回らないと思われた短距離部門でも立て続けに2頭のG1馬を出し、「母の父ノーザンテースト」との確執も今や完全に解消された。3歳世代の牝馬重点主義?もまた、年を重ねるごとに変貌を遂げるスーパーサイヤーの新機軸。最後の1冠も素直に乗っておくべきだろう。
 ダンスインザムードは菊花賞馬ダンスインザダークの全妹でレクレドールは香港ヴァーズ勝ちのステイゴールドの全妹。伝統的に「G1馬の妹」が強い牝馬の3冠目だけに両馬の一騎打ちの公算大だが、人気とのバランスを考えるとアズマサンダースに食指が動く。「母の父シンボリルドルフ」との好相性は父のDNA発現の変質がもたらした副産物。母のオースミシャイン、伯母のマジックキス、母のいとこルイジアナピットなど、あと一歩でG1タイトルに手が届かないファミリーだが、それもまた父の種牡馬パワーの見せどころだ。

◎アズマサンダース  ○ダンスインザムード  ▲レクレドール  ☆マルカフローリアン  △ヒカルドウキセイ  △フィーユドゥレーヴ

「スポニチ平成16年10月17日付け掲載」

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