■阪神11R・宝塚記念■

 今回の宝塚記念、レース展開の鍵を握っているのは史上初の「JRA国際G1完全制覇」に挑むタップダンスシチーだ。
 一昨年の有馬記念がそうだったように、この馬の機動力はペースの緩みを許さない。スローの上がり勝負が本領のサンデーサイレンス産駒にとっては天敵ともいえる存在である。前走のレコードVが示す通り、7歳を迎えてさらにスケールアップした印象。5歳時に米最優秀古牡馬に輝いた父の上を行く晩成型だが、もともとこの父系は高齢馬の活躍が顕著で、祖父の代表産駒プレザントリーパーフェクトは6歳の今年、ドバイワールドCで世界の頂点に立っているし、3代父の産駒には8歳で米G1を制したセテワヨもいる。7歳馬の優勝は70年のスピードシンボリしか記録されていないが、年齢にこだわるのはナンセンスだろう。
 シルクフェイマスとチャクラにはレース史上初の“父子2代制覇”がかかる。天皇賞からの5ハロン短縮が有利に作用しそうなのは父同様のステップを踏んだ前者だが、間に目黒記念を挟んだ後者のブライアンズタイム父系らしい上昇ぶりも見逃せない。両馬に共通する「母の父カーリアン」は重馬場のG1で必要不可欠のニジンスキー血脈。馬場悪化は大きなプラス材料となる。
 JC馬×仏オークス馬というローエングリンの血統構成はステイヤーに近い。現実に3歳時に小差3着したように2200mは十分に守備範囲だ。3度目の正直を狙うツルマルボーイも同様で、3頭出しのダンスインザダーク産駒では最上位に評価しておきたい。

◎タップダンスシチー  ○シルクフェイマス  ×チャクラ  ▲ローエングリン  △ツルマルボーイ

「スポニチ平成16年6月27日付け掲載」

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