血統吉凶
■東京10R・ダービー■
奇を衒ったわけではないのだが、ダービーの血統採点もNHKマイルCの1、2着馬が満点評価となった。
キングカメハメハはNHKマイルCとJCを制したエルコンドルパサーと同じキングマンボ産駒。エルコンドルパサーの場合は特異なインブリードの持ち主だったので単純に引き合いに出せない面はあるのだが、本馬の配合も基本はスタミナ重視。3代母の父、祖母の父と、母系には典型的な長距離血統が重ねられており、距離延長はOKだ。
コスモサンビームの父ザグレブは愛ダービーを6馬身差で圧勝した馬。母の父レインボークエストは自身が凱旋門賞馬で、父として春の天皇賞馬サクラローレルを、母の父として昨年の英ダービー馬クリスキンを出している。戦績からマイラーという見方が支配的だが、血統表はどう見てもクラシックタイプで、人気急落に食指が動く。ちなみにノーザンダンサー4×4のインブリードを持つ点はキングカメハメハと共通。
コスモバルクも“奇跡の”ザグレブ産駒だが、こちらは母系に並ぶトウショウボーイ(母の父)、キタノカチドキ(3代母の父)のテスコボーイ2大巨頭が、ともにダービー1番人気で敗れている。その辺が多少気にならないでもない。
サンデーサイレンスの3歳牡馬勢はどうしても「質より量」というイメージが拭い切れない。皐月賞も結果的にダイワメジャー以外は全滅だった。そのダイワメジャーも母系にスタミナの裏付けが乏しく、2冠達成までは疑問。
◎コスモサンビーム
○キングカメハメハ
×コスモバルク
▲ハイアーゲーム
△アドマイヤビッグ
△キョウワスプレンダ
「スポニチ平成16年5月30日付け掲載」
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