血統吉凶
■中山9R・有馬記念■
実は週明けの時点で本命に予定していたのはサンライズペガサス。サンデーサイレンスの“七不思議氷解イヤー”の締めは、最大のライバルであるブライアンズタイム牝馬との配合馬による初G1制覇、というシナリオを想定していたのだが、もちろん、同馬には見逃せない血統的求心力もあった。母の父ブライアンズタイムから継承したロベルト血脈。過去10年で3頭の優勝馬を出したブライアンズタイム、98、99年連覇のグラスワンダーの父シルヴァーホーク、そして昨年の覇者シンボリクリスエスの父クリスエス…近年の有馬記念を牛耳っているのは紛れもなく「ロベルト系種牡馬」なのである。
幻の本命馬?の回避でも予想スタンスは変わらない。今年の出走馬でロベルト血脈を持つ馬は2頭。連覇を狙うシンボリクリスエスと、95年の覇者マヤノトップガン産駒のチャクラだ。前者のステップ(天皇賞V→JC3着)は昨年と全く同じ。ただし、ラストランのここまでロベルト系の大物に付き物のガス抜き的?スランプ期間と無縁だったことが少々気になる。この父系のアンチクライマックス性については火曜付コラムでも触れた通り。常時全力投球の“金属疲労”が最後のひと押しに微妙な影響を与えないとも限らない。
本命チャクラは菊花賞でも“2代制覇”を期待した馬だが、当時は少しばかり熟成期間が足りなかったようだ。ロベルト父系の異常なまでのグランプリでの強さは、そろそろ他馬が息切れしてくる年末にピークを迎えるという典型的な「叩き上げ体質」にある。伯父(母の半弟)にあたるパオリニは世界5カ国でGT連対を果たした希代のマイレージコレクター。独走JCの残像は恐らくレースの流れを前がかりに固定する。血統に裏打ちされたタフガイの出番はきっとあるはずだ。
◎チャクラ
○ザッツザプレンティ
×リンカーン
▲シンボリクリスエス
△ファストタテヤマ
△タップダンスシチー
「スポニチ平成15年12月28日付け掲載」
[back]