■京都11R・菊花賞■

 過去10年の菊花賞で複数の勝ち馬を出した種牡馬は3頭いる。3勝(96年ダンスインザダーク、00年エアシャカール、01年マンハッタンカフェ)のサンデーサイレンス、2勝(94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン)のブライアンズタイム、同じく2勝(99年ナリタトップロード、02年ヒシミラクル)のサッカーボーイである。
 今年はこの菊花賞御三家サイヤーのうち、産駒がエントリーしているのはサンデーサイレンスだけ。種牡馬実績からはどう見ても“独占市場”なのだが、SS産駒各馬の血統表を子細にチェックしていたところ、ある重大な?ウイークポイントに気付いた。火曜付けコラムでも触れた「リボー血脈」の欠如だ。ダンスインザダークは祖母の父から、エアシャカールは3代母から、マンハッタンカフェは母の父から、それぞれこの16戦不敗の歴史的名馬の血を引いていた。これは単なる偶然ではなく、“サンデーサイレンスの菊花賞馬”の血統的法則?といってもいいかもしれない。
 本命チャクラは“御三家”の1頭、ブライアンズタイムの孫にあたる。父のマヤノトップガンは95年の菊花賞レースレコードVでサンデーサイレンス産駒による種牡馬単位の「3冠」を阻止した実績がある。5歳春の天皇賞で記録した3200m3分14秒4は今なお破られていない世界レコードで、「高速ステイヤー」という二律背反的フレーズの生みの親ともいえる名馬だ。ちなみにその父ブライアンズタイムのブルードメアサイヤーはリボー系。ライバルにない“武器”もしっかり装備している。
 母の父カーリアンは父としても母の父としても英セントレジャー馬を出した隠れステイヤー。その父ニジンスキーは歴代の「菊花賞2勝サイヤー」の1頭であるマルゼンスキーの父で、ダンスインザダークの母の父でもある。母の兄弟にプラティニ、パオリニという欧州12F級の大物が出た牝系も一級品。距離延長を味方にSS包囲網を突破する可能性は十分にあるはずだ。
 他で注目したいのは「SS菊花賞馬」ダンスインザダーク産駒の2頭。特にマッキーマックスは母の配合(ディクタス×ノーザンテースト牝馬)が前記サッカーボーイと共通で、牝系が社台ブランドの分家という点では同じ父で昨年2着のファストタテヤマとイメージがダブる。

◎チャクラ  ○ネオユネヴァース  ×ザッツザプレンティ  ▲マッキーマックス  △サクラプレジデント  △コスモインペリアル

「スポニチ平成15年10月26日付け掲載」

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