MとNの肖像 「MとNの肖像」(2002/02/22)
原作:樋口橘(花とゆめコミックス)白泉社
脚本:小林靖子
テーマ曲『MとNの肖像のテーマ』作詞:樋口橘
歌:皆口裕子、高山みなみ、石田彰
個人的おすすめ度……★★★(みなみさん的には標準。石田&皆口ファンにもおすすめ)
+キャスト(敬称略)+ 安部みつる/皆口裕子 甘草夏彦/高山みなみ 聖 英一/石田彰 
辻 理々花/坂本千夏 ナレーション、阿部母/五十嵐美恵子 新米(教師)/岸尾大輔他
+ストーリー+
「花とゆめ」2001年5月号〜7月号に掲載された〔スキー旅行編〕のCDドラマ化。
名家の末娘として生まれた安部みつるは高校一年生。兄姉のように才能に恵まれなかったため、厳格な母親からスパルタ教育を受けて育ち、その反動で他人から攻撃されることに快感を感じてしまうマゾな一面を持つ女の子。クラスメイトでナルシストの(自分の姿を見ると陶酔する)甘草夏彦に思いを寄せている。ある日楽しみにしていた学校のスキー合宿先で、みつるは初めての友人(辻理々花)を得るが…。M(マゾ)のみつるとN(ナル)な夏彦、そしてそんな二人を取り巻く友人との間で巻き起こるドタバタラヴコメディ。
今回原作未読なので詳しい比較はできないんですが、ちょうど今ごろ聴くのにいいかなと思って取り上げました。まずは声優雑感。ヒロインみつる役の皆口裕子さんが可愛い!皆口さんといえば「YAWARA!」の猪熊柔役が有名ですが、あえてもう一例あげると「コナン」の蘭役の山崎和佳奈さんもこのタイプ。くせはあるけど男女問わず好感をもたれる正統派美少女系といいましょうか。夏彦との恋をつい応援したくなっちゃう育ちの良さと可憐さが◎
そして石田彰さんが二人の先輩役の聖英一を演じておられるんですが…いや、びっくり☆
こんな男っぽい役もできるんだ…!クールな夏彦に対し、聖は軟派でお笑い担当。特に騒動を起した罰として夏彦と物置小屋に閉じ込められるシーン。その気も無いくせに誤解されるような絡みがあるとこが大受け(笑)
“自分が大好き”ナルシストな夏彦役のみなみさん。共演の石田さんを意識してか、徹底して抑え目トーンでカッコイイ。みつるとは相思相愛の一歩手前なんだけど色々と邪魔が入って…というお約束なストーリーだけど、夏彦は既にみつるに惚れていてあとは気持ちが通じ合うだけという展開はヒロインのつもりで聴くとかなり幸せ(爆)
みつるの初めての友人となる辻理々花(by坂本千夏さん)は、こういう人が友人だとホント救われるよねという典型。最初聴いたときクラスメイトがみつるに対し陰口をたたくシーンが一番リアルで心が痛かった。人はこうやって誤解されて仲間外れになっていくんだよね…。自分を理解してくれる友人の存在は本当に貴重で大切にしたいと思わせてくれます。
最後に。メインキャラ3名がパートごとに歌うテーマ曲は単純明快な自己紹介ソング☆
同じようなメロディで各キャラごとに微妙に歌詞の長さが違うのですが、字足らず部分の節回しを外さないみなみさんに歌うたいの心を感じます(笑)

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