![]() 原作:長野まゆみ「少年アリス」河出書房新書(河出文庫) 脚本:谷 登志雄 演出:亀山俊樹 ジャケットイラスト:井上直久〔※作品ギャラリーへのリンク〕 個人的おすすめ度 ☆☆☆☆…みなみさん&緒方恵美さんの共演♪ |
+キャスト(敬称略)+ アリス/緒方恵美 蜜蜂/高山みなみ 蜜蜂の兄/山口勝平 先生/松本保典 生徒/石田彰、岡野浩介、鳥海勝海、上田祐司 ナレーション/子安武人 +ストーリー+ 睡蓮の開く音が聴こえる美しい月夜。兄に頼まれた36色の色鉛筆を取りに、蜜蜂とその友人アリスは耳丸(蜜蜂の飼い犬)を連れ、夜の学校へ向かう。そして二人は誰も居ないはずの理科室で見知らぬ教師と生徒達の不思議な授業風景を目撃し、アリスは教師に獲えられてしまう。夜中に授業を受ける生徒達とその教師の正体は…。 |
思いがけなく原作の小説と音源をいただいてしまったので急遽UPします☆ 演出によって、かなり地の文をセリフに置き換えてあるのでドラマオリジナルなセリフも多いのですが、とても忠実に作られていると思います。ナレーションは最初と最後に入るのみ。あとは効果音と控えめなBGMだけなのでとても聴きやすい。 みなみさん演じる蜜蜂は、無邪気で冗談を真に受けてしまうようなピュアな少年。 アリスへの呼びかけのトーンも(女の子声かと思うほど!)高いです。 一方、緒方さん演じるアリスは一人っ子でクール。友人の蜜蜂を弟のように可愛がりながら、実は兄の居る彼を羨ましく感じているというナイーヴな役どころ。 今回主役の少年二人を演じる、緒方さん、みなみさんどちらも声のトーン・演技ともに、まさに私の理想の少年声!透明感や、性別を感じさせないところなど、もう聴いてるだけで 普通に喋ってるだけで一切怪しくないんですが(苦笑)本当の兄弟のように親密で無邪気な二人のやりとりがたまりません(爆) 聴いてて最も特徴的だと感じたのが、日常会話なのに微妙にこなれてないセリフ回し。 「何も悪いことしていないのに!」とか「参ってしまうなぁ。君のお守りをしている暇はないのだけれど」とか。ドラマオリジナルなセリフですが原作に準じており、硬質な作品の雰囲気が上手く出ています。「〜してないのに!」「〜ないんだけど」というのが普通ですから、このままだと棒読みになりがちで難しそうなところ主役のお二人はもちろん、みなさんきちんとクリアされていてさすがです。 みなみさん的聴き所は、やはりアリスと蜜蜂が再会するシーン。 耳丸(犬)に語りかけてはいるものの、一人芝居に近いんじゃないでしょうか。クライマックス、刻々と変化してゆくシーンをセリフごとにきっちりと表現されていてホントに絵が見えてくるようです。 「もしも…もしもだよ…。二度とアリスと逢うことができなかったら、僕はどうしたらいいのだろう…」 なんとも心細げな蜜蜂のセリフに胸きゅん…☆(←死語) そしてお約束な二役。幼少時の蜜蜂としてのさらにラブリーで舌ったらずな少年声もきけます♪ …しかし兄役の勝平さんは、いまいち頼りない(笑) 原作では冷たく蜜蜂をあしらう役なんですけど?(笑)最後におまけとして、出演声優さん全員による「放課後の思い出」コメントが収録されています♪ |