新書館CDノヴェルズ
「銀の雪 降る降る」(宝ヶ池の四季)

(92/08/15)
個人的おすすめ度☆☆☆☆☆……満点♪
原作:くりこ姫「銀の雪 降る降る(宝ヶ池の四季)」
新書館ウィングス・ノヴェルス(1991)ウィングス文庫(1999) カバーイラスト:みずき健 
挿入歌「いつまでも」作詞/HIME  「REAL」作詞/武本 明 
(二曲とも)歌:R-EX(高山みなみ)

+キャスト(敬称略)+
山岸周一/早瀬俊行 高木雪彦/堀川亮 榊原卓/高山みなみ 斉藤/二又一成 小川先生(校医)/佐藤正治 理事長/片岡富枝 三年生(男子)/置鮎龍太郎 その母親/滝沢久美子 幼い周一/渡辺久美子
+ストーリー+ 「想い人と二人で登ったならば、その恋は叶う」宝ヶ池学園の裏庭に、そんなロマンチックな伝説を持つ大岩がある。学園の卒業生で今は母校の教師となった山岸は、担当クラスの問題児榊原卓が起した騒ぎで、卓の美しい叔父高木雪彦と知り合う。お互いにデジャ・ヴュを感じ、惹かれあう二人。だが幼い頃に両親を亡くし、雪彦に育てられた卓はそんな二人に猛反発。家を出て行ってしまう。そんな折、地上げ屋にアパートを乗っ取られてしまった山岸は、雪彦の同居の申し出を断り隣町のアパートへ引っ越そうと決めるが…。

見たとおりボーイズラブ要素が含まれるドラマです。露骨な表現はなくプラトニックなもの。
でもダメな人はご遠慮くださいね(苦笑)
準主役扱いですが、みなみさんファンとして聴いて損はない作品だと思います。
今回、みなみさんが演じるのは高校一年生榊原卓(たかし)くん。雪ちゃん(雪彦)一筋で、山岸と雪ちゃんの仲に嫉妬する役どころ。卓にとって雪ちゃんは親代わりなので、それが他人に取られるのが許せないという愛情というより独占欲みたいなものなのですが、そういう風に躾てしまった雪ちゃんにも問題がある(笑)大事な雪ちゃんが山岸のことを嬉しそうに話すのを聴いてショックが段々怒りへと変わるシーンや、池に突き落とした先輩から告白され驚き、その後何かを悟るシーンなど心境の変化をリアルに表現されるところはさすがです。そして周りの男性声優さん達とのやりとりに、まったく違和感を感じさせないところも素晴らしい。むしろ堀川さんの方が女っぽいくらい(笑)今回、みなみさんは幼少時(5歳)の卓も演じられてます。小さいのにちゃんと男の子っぽい演技。
雪彦(愛称:雪ちゃん)を演じる堀川さんが、とにかく美青年声で…とても繊細。声だけで美青年…!っていう感じなので、山岸サンでなくても惚れそう…(爆)「コナン」の平次とは、また全然別もので(しゃべりが標準語だというのもあると思いますが)ベテランは違うなぁ。
主人公の山岸を演じる早瀬さんは、以前えみくりのCDドラマオーディションで選ばれた関西出身の方で、それまではラジオDJなどをされていたのだそうです。ごく普通の気さくな青年が(標準語も自然)次第に雪ちゃんに惹かれて行く様子を好演されています。
山岸と雪彦の関係に絡め、卓の心の成長も描かれよくまとまってます。ナレーターもなく、音楽も場面切り替えの際に使われる程度なので、声優さん達の声がより際立ち、集中して聴けていい感じ。…これで頭出しできない(トラック分かれてない)ことさえなければ(涙)

チェリー文庫6
「キスより簡単」
(93/12/14)
個人的おすすめ度☆☆☆☆……終り方が中途半端なのが惜しい
原作:いくしまみつぐ「キスより簡単」 〈95/02/10〉
(月刊GUST 92年7月〜95年1月号までを収録)桜桃書房
企画・製作・発行 (株)K.A.Oプロモーション 脚本:雅直利・一条和矢 演出:佐伯直美

+キャスト(敬称略)+
桂木蘇芳/高山みなみ 関裕介/一条和矢 社長/佐久間レイ 尾田柊子/安達忍 田所由美/真神原文子 町田/山根剛 アナウンサーA/佐伯直美 的野/雅直利
+ストーリー+
桂木蘇芳(かつらぎ すおう)は超人気絶頂のアイドル。軽そうにみえて、実は名門進学高校に通いながら(クラス平均以下なら退学という条件付き)仕事と勉強を両立させる頑張りやでもある。事務所社長の悩みは、そんな彼が担当マネージャー関祐介に恋していること!

またしてもボーイズラブもの(それも主役だったり)ですが、今度はラブコメ?です(笑)
みなみさんの役柄はうるさい女社長のホモホモ攻撃(笑)をかわしつつ、関さん(マネージャー)に、あの手この手でアタックをかける美少年アイドル。特にアイドルとしての立場を利用しての小悪魔ぶりがたまりません(爆)「片想いでもしょうがない」とか「関さんなんだから好きなんだよ」などと言われては、何度もキスを迫られる関さん、うらやましすぎ〜!!
…役代われっつーの!(爆)

しかし、ケガしても番組収録は通常どおりやるとか、体調悪くてもスケジュールをこなそうとするなど、プロ意識が強い蘇芳君てなんだかみなみさんご本人と重なるような(苦笑)
連載中に人気が出て早くにCD化されたようですが、できれば最後までドラマ化して欲しかった。いいところで終っちゃうんですよ、これがまた…。原作ではこの後、関さんの昔の恋人で人気女優の秋本鞠花出現とか、CDではちょい役のクラスメイトの町田が関さんと蘇芳に横恋慕してくるとか、続きが結構面白い。(絵がちょっとアレだけど)
みなみさんが演じることで、(原作より)キャラの魅力が3割から5割はUPしていることを感じさせる作品のひとつです。叫び放題でストレス解消になったらしい(笑)社長役の佐久間さん、なんだかとても味のある美少女アイドルな安達さん、嫌がってるフリをして実はまんざらでもないという設定に苦労されたという(笑)一条さんなど、皆さん楽しんでアフレコされたそうです。
二度目のキスシーンは何故カット?とか演出、脚本に関係してる人がちょい役で出てるのは職権乱用?とか、劇中何度もかかる英語ラップが入るタテノリ曲って一体…(笑)とか細かい突込みをいれたい作品でもあります☆

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