声優としての魅力
◆演技派声優◆
高山みなみさんといえば「コナン」など少年役としてのイメージが強いと思いますが、そのカバー範囲は、小学生役から年齢の高い男性まで驚くほど広いのです。
一般的に少年役を得意とする女性声優は、声に癖があるため美少女役などを苦手としますが、みなみさんは可愛らしい美少女から色っぽい女性役まで男女問わず役を演じ分けることが可能。
また、彼女は作品中ひとり二役を演じることが多く、またそのキャラ同士でのかけあいを一切別録りすることなく通しで演じられます。たとえば、「魔女の宅急便」での主人公キキと,、画学生のウルスラが会話をする山小屋の場面。知らない人がみたら、この二人を同一人物がたったひとりで演じているとは思わないでしょう。彼女をよく知る音響監督の斯波重冶氏も「声優として最高レベル」と絶賛の言葉を贈っています。
◆魅力解析◆
彼女の少年声は、よく色っぽいといわれます(笑)みなみさんご本人の喋り口調は、隣のお姉さん的できさくな感じなのですが、低音の少年ヴォイスはクールでりりしく、男子高校生役などは男性声優さんとの共演でも殆ど違和感がないのが驚きです。
演技をするというより"役になりきる"ことが多いそうです。
「声を変える技術よりも、そのときの感情の流れが大事かな。今、自分は誰と話しているのか、どんな気持ちでいるのか。話す相手によって距離の取り方や話し方が違うのは、私たちが普段話しているのと同じですね」
(雑誌「アニメージュ」インタビューより。みなみさんのコメントを一部引用)
“ただ台本どおりに演じるのではなく、そのキャラの気持ちになって演技する”
だからあんなにキャラクターがいきいきとしているのでしょう。
彼女が演じるキャラクターのセリフは、すごく説得力があります。
元気な少年役でも、思春期の女の子役でもリアルで、ほんの短い脇役出演でもその存在感ある声と演技力でいつも光っているみなみさん。そんな彼女が大好きなのです。

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