黒鱒研究室番外編

「寒河江川の鮭調査」

釣 行 日

10月18日

天気 晴れ
 

時間帯

ポイント
スケジュール 6:45〜11:00



寒河江川溝延橋下流


  20down 20up 30up 40up
釣 果 0 0 1 (2)

○再挑戦の鮭釣り
 NAKANISHIさん、今年も鮭釣り行きませんか?」
8月上旬のことである。

もちろん鮭釣りは法律で禁じられており、そんなことをしたらお縄を頂戴することになるのだが、「鮭資源有効利用調査」の名のもと、放流した鮭の遡上、生育調査を行うにあたって鮭捕獲の仕事を手伝うというものである(もちろん漁協関係者の管理のもとで)。

昨年うっすらと雪が積もっている中、初めての鮭釣りにチャレンジした2人だったがあえなく撃沈!1回だけもっさりとしたバイトがあったようななかったような、よくわからないまま終わった昨年のリベンジを果たすべく今年も誘うと、もちろん参加とのこと。仕事の都合等々を考慮した結果、初日の10月18日に行くことに決定した。

しかし誰でも釣りできるわけではなく、事前にハガキで応募し、多数の場合は抽選となる。しかも8日ほどある調査日から1日だけを選び、1枚だけの応募となる。ただし1枚で2名まで応募が可なので、1日当たり30名の募集枠に当選することを願いながら、OKABE、NAKANISIの名前で応募した。9月中旬に当選ハガキがとどいたときはうれしかったが、2人分の参加料12000円の即時振り込みは結構イタかったよ・・・

当日は初日ということもあり、盛大な開会セレモニーを行うので6時まで来いとのこと。5:45に到着すると、いつもは芋煮会の車しか止まっていない河川敷にズラッと車が並んでいる。遅れてきたNAKANISIさんと合流し、受付をすませて準備を始める。

○鮭釣りの作戦
OKABEのタックルをここで紹介しよう。

ロッド:ParmsフレイムFGC-705
リール:shimanoメタニウムXT(右巻き)
ライン:ZAURSシー・ブルート14lb(70m)

まるっきりバスタックルである。スピニングタックルを使いたいのだが、手持ちのスピニングのルアーロッドで最もヘビーなFGS-703では心許ない・・・いや、もっとも使用頻度が高いこのロッドが、鮭のパワーに負けて破損したときのことを考えると怖くて使えないのである。そこで食い込みが悪くてはじかれる可能性も高いが、鮭のパワーに負けないガチガチのベイトタックルが必要とされたのである。昨年の経験からキャストをあまり必要としないことがわかったので、多少軽いスプーンでも対応可能だろうという読みだ。

最も重要なリグは、ソフトルアーを中心に使いながらも、まずはスプーンで様子をみるという作戦である。サンマの切り身が釣れていて、ルアーであれば赤系のスプーン+タコベイトの実績が高いという情報をもとに、まずは赤系の9gスプーン+スティックシャッドにした。タコベイトを使っている人が多い中でソフトルアーは鮭にとって新鮮に感じ、かつサンマの切り身に似ていて集魚エキスもあるから効果的かも・・・という思惑である。

開会式の模様。

長々しいあいさつの後に、盛大な花火が3発上がった。結構金かけてるなぁ・・・

いざポイントへ

我先にとポイントを目指す。左4人組の左から3人目がOKABE、4人目がNAKANISHIさんである。

 

開会式が始まり周りの参加者を見ると、渓流ルアーマンとおぼしき装備の人が圧倒的に多い。次いでフライ、エサ釣りのようである。自分以外のバスマンは、ABUのベイトタックルをもった1人だけである。

漁協組合長、寒河江市長、河北町長、県生産流通課とあいさつが続く中で、ポイントをどこにしようか頭を悩ます。NAKANISIさんも同じことを考えていただろう。事務局からの簡単なポイント説明ののち、「あとは釣り人の腕にかかっています。皆さんがんばってください」と励ましの言葉を受けてポイントを目指した。NAKANISIさんと相談した結果、事務局本部に比較的近い場所に陣取り、ダメだったら昨年のOKABEポイントに行こうということになった。

ちょっと遅れること6:45、いよいよ釣り開始である。

○いざ鮭釣り開始!
まずOKABEは中洲側から、NAKANISHIさんはその対岸の川べりから向かい合うようにキャストする。川の流れは結構速く、上流のほうに投げてもすぐにスプーンが下流に流されてしまう。やっぱりこれじゃキャストする意味ないなと思い、適当にキャストして流れに任せる作戦に変更。そんなことしていたら、隣のフライマンのロングロッドが強烈にしなっている。とにかく走られるものだから、あっちへ行ったりこっちに来たり・・・ああっよけないと邪魔になる!

鮭との格闘

隣の人が早々にヒット。
20分ほど格闘していた。
この人は本日Maxの86cm、6.4kgをゲットしていました。

 

目の前で散々見せつけられ、がぜんテンションが上がる2人。しかも目の前を鮭が何本も上がっていくさまも目の当たりにし、ますます期待が膨らむ。とそのとき、向かいのNAKANISHIさんのロッドが大きな弧を描いていた。
初のヒットである。
流れに乗られてなかなかよせられないが、慎重に流れの緩やかなところへ引き寄せランディング。

勝利の味

NAKANISHIさんの満面の笑み。
昨年の鬱憤を晴らす1本となった。

体長70cm、重量2.2kgの立派なメスである。

ちなみにメスは制限本数2本にカウントされない。

 

またもや目の前で見せつけられたOKABEはここで冷静にポイントを見回す。すると川中央部の流れがよれているところで、バシャバシャと盛んに産卵床を作っている鮭軍団を発見した。

これはチャンスである。

早速その7mほど上流に陣取り、スプーンをキャストしてその近辺を丁寧に探る。しかしまったく反応がない。リーリングスピードが遅すぎるのかと早く巻いたり、変化をもたせたほうがいいのかとトゥッチを入れたりしたがまったく反応なし。しかも近くで見ていた漁協スタッフのオッチャンからは
「ほれ、そごにいっがらちゃんとねらえ。ほっちでねぇ、こっちだ」
といわれてしまった。

アドバイスしてくれているのだが、反応がないときはどうもイヤミのようにきこえてしまう。しかも、軽いルアーをベイトでキャストしているので、あせるととんでもない方へ飛んでってしまうのだ。

いかんいかん、こういうときは一呼吸おいて・・・そうだ、ルアーもチェンジしよう。
これまでのオレンジ色のスプーンから、同サイズのメタリックレッドにチェンジし、まずはゆっくりと中層を泳がせる。そして数投目になんとなく重いような、バス釣りではちょうどウィードに引っかかったような感触がロッドに伝わる。
ゴミに引っかかったのかな?
と思いながらロッドの感触をじっくり確かめていると、なんとなく生命感が伝わってくる。ゆっくりとラインを巻き取り、軽くフッキングを入れると、やはりもったりとした感触の中に生命感が伝わってきた。

き、きたぁーーー!

バスのように小気味よく走るわけではないが、体重と流れに任せて抵抗する。さすがにロッドも大きくしなり、ドラグからラインが少しずつ出ていく。すると近くにいた漁協スタッフと思われるビデオカメラマンが近づいてきて、鮭との戦いを記録する。まわりの釣り人も注目だ!

ラインを70mしか巻いていないので、少しでも流れの遅いところで勝負しないとすぐにラインが出切ってしまうのではと心配になり、ちょっと下流の緩やかそうな場所に移動する。しかしそこは、今いたところよりも流れが早そうである。鮭が自力で上流に逃げない限り、ここで勝負するしかないようだ。近くにいたNAKANISHIさんも、心配そうにOKABEの戦いを見守っている。ラインが出ては巻き取り、急激に走られたときは足を使ってやり取りすること5分。突然

ピン!!!!

という音ともにスプーンが吹っ飛んできた。バラしたのである。冷静にフックを見るとふところが広がっている。どうやらパワーに耐え切れず、フックが伸ばされてしまったようだ。
「のされたか・・・このフックと交換したら・・・」
とNAKANISHIさん好意に甘え、次に備えて太軸フックに交換し、さっきのポイントに戻ってキャスト開始。バレたことはしょうがないけど、釣れることはわかった。仕切り直しである。

30分ほどバイトもなく、集中力が切れかっかったことを自覚したので、気分転換にルアーをチェンジする。これまでスプーンもしくはスプーン+ソフトルアーだったが、ソフトルアーのみのリグだったら新鮮味もあるだろう。おもむろに8ozのジグヘッドをラインに結び、シャッドをセットしてキャストした。
リーリングが今までの感触と違うことを確かめながら数回キャストしていると、なんとなくもったりとした感触が伝わってくる。さっきの鮭のバイトを覚えていたのでゆっくりとききあわせを入れると、やはり生命感が伝わってくる。

き、きたぁ!
またバレた・・・

しかし、がぜんやる気が出てくる。また同じように攻めると、すぐに反応が伝わる。ラインを巻きながらガッチリとフッキングを入れる。絞り込まれるロッド、悲鳴を上げるドラグ、近づくカメラマン。こんどはあげてやるぞと思った瞬間、ラインのある先にバシャーン、バシャーンと大きな尻尾が水面をたたくのが見えた。けっこうデカい。さっきと違って走ることなく、同じ場所で何度も水面を打ちつけている。ラインを巻き取りながら近づくと、尻尾のあたりにラインが伸びている。どうもスレらしい。

納得いかねーと思いながらも、まずは目の前にいる鮭をしとめるのが先だ。さらに近づくと人間の気配に驚いて急に走り出した。一気にドラグが鳴り、10mもラインが出る。ロッドを握る左腕にも力が入る。流れの早いところでの勝負はマズイとさっきの失敗は頭にあるのだが、鮭の走る下流のほうへとこっちが引っ張られてしまう。NAKANISHIさんの釣っているポイントを横切り、なおも下流で釣りをしている人の方へと、鮭のペースで引っ張られてしまった。しかしこの先は少し深くなっており、いくらウェーダーがあるからといても立ち入れないところまできてしまった。

仕方なくここで勝負することにし、ポンプリトリーブで少しずつ、ゆっくりと鮭を寄せる。全体を目で確認できるところまで寄せるとやはりデカい。鮭もこっちが動いているのが見える距離まで寄せられると、また一気に走って離れてしまう。1人ではランディングできないと判断し、NAKANISHIさんかのランディングネットをもって立ってもらい、OKABEがゆっくりと後ずさりしながらネットに寄せる作戦でようやくゲットすることができた。

初シャケゲットーーーッ!

体長84cm、重量5.0kgの立派なオスである。
20分近く格闘しながらようやくしとめたよ。

さっきのNAKANISHIさんのメスとは14cmしか差がないのだが、オスは体高もあり、2倍以上の重さである。

ちょうどOKABEのもっている小指あたりのところにガッチリ食い込んでました・・・

8:40
Kグッドスティックシャッド(ワカサギ)がまかつラウンドヘッド1/8oz

勝利の余韻に浸りながら紐に鮭をくくりつけ、携帯メールで妻に写真を送る。「よかったね。3枚おろしの準備しておくからね」という返事をもらい、さらに獲物を追い求める。

今度はなんとしてでも口を使わせたく、ピロピロ感のさらに強いシャッドに交換し、さっきのポイント付近を中心に中層を泳がせる。約1時間後にまたもやもっさりした感触が伝わりゆっくりとフッキングを入れるものの、10秒もやり取りをしないうちにまたバレる。反応は何とかするのだが、どうもフッキングがよくない。めげずに中層スイミングを続けていると、再びバイトが・・・今度はさらにゆっくとあわせを入れ、フッキング成功!!

ドラグがビューンと鳴る鳴る・・・あれっ?ドラグが鳴らないなぁ。でもロッドには生命感が確かにある。ポンプリトリーブで手前の浅瀬に寄せると、さっきのとは比べ物にならないほどスレンダーな魚体がいとも簡単に近づいてきて、難なくランディングに成功する。ちょっと拍子抜けしたが、ちゃんとジグヘッドが口にフッキングしていたのでウレシイ限りである。

体調70cm 重量2.0kg(メス)
10:15
エコギアパワーシャッド(ウォーターメロンバック)がまかつラウンドヘッド1/8oz
(写真とってないよーー)

実はこのとき、NAKANISHIさんも同時にヒットしていたのだが、あまりにも強くあわせたためにラインブレイクしていたらしい。しばらくするとまたNAKANISHIさんにバイトがあり、他の釣り人の前でちゃっかりメスをゲットしていた(しかし、フックを外しているときに逃げられてしまったため、公式記録にはカウントされなかった)。

ちょうどそのとき時間終了を告げる合図が鳴り響いたため、本部に帰る準備をする。NAKANISHIさんが2人分の鮭3本をロープにくくりつけて歩くさまは、北海道のヒグマのようだったよ(注:NAKANISHIさんは熊に似てません)。

今回34名の参加で、魚体調査に持ち込まれた鮭が29本だった。さらに計量を見ていると、持ち込みは1人当たり1〜3本であり、他のホームページを見ても1〜3本というのが多かった。
仮にNAKANISHIさんの1本が持ち込まれていれば30本となるわけだが、OKABEとNAKANISHIさんの分を引くと26本/32人で、1本も釣っていない人もいる計算になる。たぶん15名程度は釣ることができたが、半数以上はボウズだったに違いない。昨年の教訓が活かされたのであろう。

鮭釣りに満足した2人は意気揚々と昼飯を食べに行き、来年も参加することを誓うのであった。

それから・・・
「ピンポーン 鮭釣ってきたぞ」家に帰って扉をあけると妻が出迎えてくれた。
「どれどれ見せて」というので、どうだーとばかりに袋から取り出す。
「きゃぁーーーーーなにこれーーーー」
「俺が釣った鮭だよ」
「写真でちっちゃくみえたのに。こんなにでかいと思わなかった」
確かに比較するものを一緒に撮らなかったから、こんなに大きいと思わなかったんだろうね。

そして鮭を切り身にし、一部バター焼きとなってお腹に入り、残りのほとんどは冷凍庫に入りましたとさ。
これからしばらくは弁当のおかずに困らないね。
しかも脂がのってなくてヘルシーな鮭だから、ダイエットにもいいかも・・・