グランドチャンピオンR.Nishimuraの第4回OKABE杯釣行レポート
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「起死回生のへっぽこ物語〜敗れたことのある男は強い〜」 | |||
| 釣 行 日 |
10月 7日 |
天気 | 晴れ |
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時間帯 |
ポイント | ||
| スケジュール | 5:10〜7:30 8:00〜11:00 |
調整池OKポイント 調整池南岸ロングストレート | |
| 20down | 20up | 30up | 40up | |
| 釣 果 | 0 | 2 | 3 | 5 |
1.はじめに
「GAOTTA LABOLATORY」をご覧の皆様、お久しぶりです。第3回OKABE杯で最下位だったNishimuraです(詳しくは第3回OKABE杯を参照)。あのときは、タックル一式を最上川へ流して、永久に辞めちゃおうと思ったほどショックでした。その後も、すっかりバス釣りには行かなくなり、道具を誰かにあげるつもりでいました。
こんな状況でしたので、第4回OKABE杯には当初不参加のつもりでいましたが、仲間の皆さんが「来い来い」って執拗に誘ってくれたので、「お付き合い」、「賞品の金銭提供」それに未だバスを釣り上げたことがないDr.Takashinaの「アドバイザー」として参加することにしました。もちろん、タックルの整理や補充をする気にもなれず、以前に敗北したままの装備で、ルアーやフックは赤く錆び付いているものもありました。正直な気持ちは、「勝てる」とも、「勝つ!」とも思いませんでした。ただ、「あ〜ぁ、今回も誰かのために大金を払ってしもうたな」ってな感じでした。出発前に、Okabeプロが「Nishimuraさんのためにと思って、優勝賞品にこれを選びました」と言って、優勝賞品の「バイオマスター」を見せ、励ましてくれました(Okabeプロありがとう!)。でも、私は「良いリールやけど、誰が持って帰るんかな。」と思っていました。
2.過去の戦歴
第1回大会 優勝(1.Nishimura,2.Homma,3.Okabe)
第2回大会 3位(1.Homma,2.Okabe,3.Nishimura,4.Takashina)
第3回大会 4位(1.Okabe,2.Kudoh,3Homma.,4.Nishimura)
(好不調の波が激しい!=「へっぽこ」の証?)
3.釣行
これより、釣行レポートを記しますが、何分素人なので表現や釣り方などこの道の流儀にそぐわない記述があるかもしれません。予めご了承下さい。
今回の方針
@ Dr.Takashinaの「アドバイザー」
A スピナーは絶対に使わない
B 基本に忠実に、初心者のつもりで
C ラインが細いので急がず慌てず
D 取り込みの際には、落とさないように注意
E 一喜一憂しない
1stステージ:調整池OKポイント
この日、早朝の八郎潟は非常に寒く、吐く息は白くたなびき、湖面ではライズなどバスの活性が高いと思わせる兆しは何一つ感じられなかった。このような状況だったので、最初のルアーチョイスはワームとし、湖底を丹念に探ることにした。今回のルールはサイズ重視で、「釣ったバスの体長をすべて測定し、そのうちのベスト3の合計がもっとも大きい人が優勝である」から、小バスを大事に釣り上げる必要はない。だから、一発大物ねらいでゲーリーヤマモト・センコー・ウォーターメロンの大きいものを装着する。このワームを選んだ理由は、前回の好感触とOkabeプロが「釣れる」とアドバイスしてくれたからだ(Okabeプロは親切だ)。ワームを引くイメージは、湖底の障害物の凹凸にワームのヘッドが沿うように上下動する感じを描いたので、テキサスリグを採用した。上手な人ならノーシンカーでもイメージどおり操れるのかもしれないが、私のようなテクニックがない者は難しく、どうしてもヘッドが引っ張られ、湖底から浮きがちになるであろう。
八郎潟の湖面を前にし、タックルを慌ただしく準備していると、「釣りたい!早く釣りたい!」「大きいのが釣りたい!」という感情が爆発し、いつの間にかやる気・闘志満々。
私はDr.Takashina(以下「T」と省略)とともに、芦原の開けたところから攻めることにした。他のプロ達は我々と少し離れた場所で、思い思いに開始したようだ。私は、Tに「最初はワームでやってみよう」とアドバイスし、彼は手持ちのワームを適当にチョイスした。ワームにフックを通し、いよいよキャスティングだ。私はお手本を示そうと沖に向けてキャストし、ロッドを寝かせて、リールを静かに回転させ糸のたるみを取りながら、ワームを引いた。ロッド先端とラインから湖底のゴツゴツした障害物(多分石かな?)の感触が伝わってくる。慌てず、障害物の凹凸をなぞるイメージでゆっくりと引き寄せる。ロッドとラインから伝わる緊張感がたまらない.....。しかし、第一投目は何事もなく終わった。「こんな感じでやればいいんや」とTに話し、彼は甲高い声で「わかったよぉ」と言ってすぐ隣で釣り始めた。
釣り始めから数投目だった。湖底を丹念に攻めていると、「ガツン!」という手応えがあり、体が反射的に「あわせ」た。その瞬間、ロッドにも、ラインにも、自分の腕にも強烈な力で暴れまくるバスの狂った様が伝わってきた。手応えは十分だ。「これはかなりでかい」と思い、慎重に引き寄せる。ラインは6ポンド、焦ると切れるかもしれない。バスの動きに合わせてロッドをさばき、ラインに極端な負担をかけないようにリールをまわす。なかなか岸に近づかない。暴れること暫し、ようやくバスの動きが緩やかになってきた。しかし、油断は禁物だ。慎重に岸まで引き寄せる。ここで、一暴れされるとやっかいだ。弾みでラインがプッツンすることもありえる。さらに慎重にフックがかかったバスの口を完璧に掴み、引き上げた。「でかい!」「重い!」と表現するにふさわしいサイズだった(私にとって)。バタバタはねるバスからフックを外すと、早速計測した。47cm!
まるまる太ったグッドサイズである。隣からTが駆けてきて、「うわぁ!でかい!」と叫んだ。私は、Tに「俺と同じワームを付けてみろよ」とすすめ、センコー・ウォーターメロンをあげた。私も、装着していたワームがバスの暴走により四散していたので、新たに付け直し再開した。そうこうしている内に、またまた食らい付いてきた。今度の引きもかなり強い。慌てず、ゆっくり引き寄せて、慎重に引き寄せる。岸際でバシャバシャと大暴れするので、取り込みが大変だ。顔を八郎潟の水で濡らしながら持ち上げた。計測の結果、43cm!「やったぜ!」と喜ぶが、傲りは禁物だ。「冷静に、冷静に」と自分に言い聞かせる。
隣では、Tが「なんか手応えがあった!」と叫んでいる。私は、『「ググッ」ときたら合わせてみろ、手応えが無くなってもそのままステイして、ちょっとしたらゆっくり引きはじめろ』という旨のアドバイスをした。間もなくして、Tのワームにもバスが食らい付いた。初ヒットである。私は、「慌てるな!ゆっくり引け!」と少し興奮気味に言った。彼は、バラスことなくバスをゲットした。サイズは20cm後半のようだが、はじめてルアーでバスを釣ったことに嬉しそうだ。私も、自分の役割を少しは果たせたので喜んだ。
その後、私は42.5cm!を追加した。3連続40cmUPとは素晴らしい。「こんなこともあるんやなぁ」と我ながら感心したが、油断と傲りは禁物だ。その頃、Okabeプロが偵察にやってきた。なにやら、自信ありげにニコニコしているではないか。Okabeプロが「どうですか?」と聞いてきたので、「47,43,42。こんなもんでしょ。」と返答した(ようだ、今から思えば「こんなもんでしょ」とは、自信過剰としか考えられません。すっかり当初の方針を忘れてしまったのか!?)。彼は「えっ!」というような表情をしたが、実力者らしく慌てる風でもなかった。「Okabeプロは?」と聞くと、46を筆頭にサイズを揃えている旨の返答が帰ってきた。Hommaプロも40を越えるサイズを上げているらしい。他のプロ達は多少苦戦気味のようだが、侮れない。一発大逆転があるかもしれない。この時点でも、優勝できるとは思っていなかった。
結局、1stステージでは36cmを追加して終了した。ここで、私は全く小バスをかけることがなかった。この釣りでは、京都にいるJBプロトーナメンターである友人のアドバイスが的中した。彼曰く「グッドサイズを釣り上げるためには、大きめのルアーを使用すると可能性が高くなるんや」そうだ。ありがとうさん。
2ndステージ:調整池南岸ロングストレート
場所移動して、再び開始する。1stステージと違い、キャスティングは容易になった。
ここでも、ワームとその使用方法は1stステージと同様で始めた。再開してしばらくは何事もなく、ルアーを交換したり、攻める水深をかえたり、岸際を攻めるなど工夫をした。
このとき、私のパイロットルアーである、TDバイブレーションをロストしてしまった。どうも反応が鈍いので、再び当初のセンコ−に戻し、湖底を丹念に攻めることにした。
すると、42cm、36cm、31.5cmがボツボツ上がった。「おや、まだいけるゾォ」と思い、もう少し粘ることにした。沖合には、いつの間にかボートが2隻いて、私のポイントと被るくらい接近してきた。彼らは、しばらくの間攻めていたが釣れている様子はなく、「ここは人が多いから向こうに行こう」と言って、エレキで去っていった。魚群探知機を装備し、沖合のポイントも攻められるボートなのに、陸上で釣り上げているのを見て、そのポイントに近づくとは情けない。せめて、「ボートだと、陸上よりも爆釣するんだぜ。どうだすごいだろ。」と見せつけてから去って行ってもらいたかった。でも、違う見方をすると、八郎潟は「おかっぱり」天国なのかもしれない。今時、バス釣りスポットで八郎潟ほど陸岸からバカスカ釣れるスポットはないのかもしれない。
ボートが去って、しばらく後に、また「ガツン!」「グググググー」と猛烈に引き込むアタックがあった。この手応えは、たまらなく強い。ドラグは常時少し緩めているのだが、この引きは朝一番よりも強く「ギリギリ」とゆっくりスプールを逆回転させていく。ここで焦っては、いけない。バスを適当に走らせ、ロッドコントロールで岸に近づける。ラインは大丈夫か!ジャンプの際には糸のたるみに注意!ばらすな!ゆっくり、ゆっくり。自分自身に注意を与える。悪戦苦闘の末、ガッチリキープした。体長は47cm!本日、2本目の最高サイズである。「こんなこともあるんやなぁ」と再び感心した。
とうとうタイムアップが近づいた。ラスト30分は、参加者全員並んでの釣りである。
太陽の光も暖かく、各プロともハードルアーでの釣りのようだ。各人の様子についてだが、Hommaプロは元気がない。どうやら、数は上がるものの、サイズが伸び悩んでいるようだ。Kudohプロも時折、バシャバシャ音をさせバスをゲットしている。ここにきて、Tがハードルアーでの釣りをすると言いだし、バイブレーションを投げ出した。すると、みごとにバスをゲットした。彼は「ワームよりもハード系ルアーの方があたりがわかりやすいよ」というようなことを甲高い声で喋っていた(本編写真あり)。私は、「ウム。良かった、良かった。Tもワームとプラグ類で釣ることをマスターしたな。」と心の中で喜んでいた(ところが、後日、彼は一人で八郎潟に遠征し、禁断のスピナーに手を染め、私の教えに背くのだ。そして、一人でも夜中に車を飛ばし、八郎潟でバス釣りをしたという素人にしては異常なまでの釣欲によりOkabe2号と呼ばれ、さらにスピナー信者になったことによりHomma2号と呼ばれるのである。次は、女の子にモテモテになりNishimura2号と呼ばれるように頑張れ。よし!)。※本文中に、一部あからさまにお見苦しいウソが見つかりました。心よりお詫び申し上げます。
Yocchi&Ume2は、仲良く並んでの釣りである(いいなぁ〜)。Yocchiプロは苦戦中のようだ。Ume2プロは本数は上がっているが、サイズが伸びないようだ。この二人とははじめての釣行であるが、終始ニコニコと優しく接してくれた。ありがとうね。
私もTDミノー・スキューバ(サスペンド?)で28.5cm、26.5cmをゲットした。特に、28.5cmのバスは小ぶりながら引きが驚異的に強く、47cmよりもスプールが「ギリギリギリ」と逆回転し、元気が良かった。リールを巻いているあいだ中、軽いわりには引きが強いという矛盾するような手応えだった。
その後、この大切なルアーをロストしてしまった。見ているだけでウットリする美しいルアーだっただけに、とても残念だった。さらにここでも、グッドサイズをかけたが、集中力が尽きたのか、残念ながらばらしてしまった(本編写真あり)。
一方、Okabeプロは最後の最後に大物をかけたのだがみんなの目の前でばらしてしまった。なかなかのグッドサイズだったので、みんなで残念がった。あれが上がっていたら、第4回大会の結果は違っていたであろう。
4.まとめ
第4回大会は、おそらく誰もが予想しなかった私の優勝という結果となった。前回の惨めな結果から一転して最高位である。前回の惨敗という経験により、今回は以前とは違った気持ちで釣りができたように思う。勝つつもりで乗り込んだプロもいれば、ただ釣る楽しみだけで参加したプロもいたであろう。勝敗の結果は、終わるまでわからない。カップ戦は短期決戦だからマグレもあるかもしれない。だから上手、下手に関係なく気合いが入って面白い。人間を長いことやっていれば、予想外のこともあるのだ。もし、今回のルールが前回同様であったら、私の優勝はない。たまたまの巡り合わせで勝てたようなものだ。
人の心とは都合良くできている。やる気の起きなかったバス釣りを、またやりたいと思うようになった。でも、負けていたら、やっぱり辞めちゃったかもしれない。このタイミングで勝てたことに、人生の不思議を感じるではないか。
しかし、「4大会のうち2大会を征するのはダテじゃない。彼こそ、真のチャンピオンだ!」との声も抑えきれない大波として迫ってきている。どうやら、私はグランドチャンピオンとならなければならないようだ。
それにしても、47cm2匹は重かった(本編写真あり)。腕がだるくて辛かった。この苦しみを、是非あなたにも分かち合いたいものです。
それでは、皆さん、グレードアップして第5回大会でお会いしましょう。
チャオ!
5.謝辞
Okabe、Homma、Kudoh、Takashina、Ume2、Yocchiの各プロには大変お世話になり、ありがとうございました。優勝賞品の「バイオマスター」は大切に使わせていただきます(本編写真あり)。特に、Okabeプロには大会運営全般を企画していただき、重ねてお礼申し上げます。でも、「バイオマスター」を逃して悔しいからといって、自分でそれ以上高級なリールをご購入されたと風の便りに聞いてます。大人げないですよ。
最後にもう一人、JBプロトーナメンターのT氏には有用なアドバイスを頂戴し、感謝しております。
ここに記して各プロに謝意を表します。