第1回 ながの こども福祉機器展 視察報告

雨がどしゃどしゃと降る11月29日土曜日、豊科にある「長野県立こども病院」で開かれた「こども福祉機器展」に行ってまいりました。(主催:長野県小児リハビリテーションネットワーク)

先日行きました国際福祉機器展とは比較にならない規模ですが、病院内の1階2階の一部を使い、車椅子、座位保持装置、歩行器、バギー、介護機器、補装具、靴、吸引器、食事関連品、遊具など多種にわたる展示がされていました。これら子供用の福祉機器を試乗、試用ができる貴重な機会でありました。

展示業者〔27社〕

(北棟) こまつ家具工房・無限工房・クレメンスハーゲン・伊那食品工業・タカノ・パシフィックサプライ・コスインターナショナル・中日本メディカルリンク

(南棟) ロールシチュール・昭和貿易・オットーボック・アルテックブレース・カワムラサイクル・テクノグリーン・日本アビリティーズ・日進医療器・有薗製作所・松永製作所・マツイ商会

同じ福祉機器とはいえ、高齢者や成人の障害者対応のものとは違う部分が見えてきたように思います。こどもの成長に合わせた製品というと、かなりバラエティに富んだラインナップが必要になってきますし、ほとんどがオーダーメイドに近いものになってくるように思えます。

場所はあまり広くなく、各ブースも多くの展示品を並べるスペースはありませんでしたが、会場内は親子連れが多く、少しでもその子供に合ったものを探したいというご両親や関係者の熱気がこちらにもぴしぴしと伝わってくる雰囲気でした。

以下スタッフの感想・・・・

機器いろいろ

展示品は車椅子や座位保持装置などが多くを占めていました。会場には多くの障害児とその親や福祉関係者が来ていました。車いす用の座位保持装置はオーダーメイドというところも多く、一人一人の障害に合わせてありました。座位保持のクッションもずり落ち防止、ずり落ち防止の人でかつ移乗する人用(移乗しやすいようになっている)などいろいろな種類がありました。

昭和貿易の歩行器は下左写真のように使用します(進行方向に注目)。欧米の歩行器はこのような形態が主流だそうです。日本でよく使われている前方保持だと、膝を曲げて歩いたり、良い姿勢で歩けなくなったりするのでこのほうがいいらしいのです。諸外国の情報等もこういうところでキャッチできるのはうれしい機会だと思いました。(S.N)

出展:昭和貿易「2003 WORLD SELECTIONS」

ユニバーサルデザイン

病院内の限られたスペースでの展示会ということで手狭な感じでしたが、大きな展示会とは違うアットホームな雰囲気、熱気が感じられました。病院内ということで順路も細かく表示してあり、見学者が不用意に病室に紛れ込んだりしないよう、係りの方もあちこちに配され、運営サイドの細かい配慮を感じました。

中日本メディカルリンクのブースでユニバーサルデザインのボールペンを展示していました。ペンギンのような形をしていて、手でつかんだ形でそのまま書くことができます。大/小と2種類あって1800円/1200円とのこと。もう少し安いと買いやすいのになぁと思いつつ、重度の障害を持つ方のための医療機器のすぐ隣にこういうものが置いてある不思議さも感じました。

当社の介護ショップも間口は広く、高齢者や障害を持った方に限らず、ユニバーサルデザインの理念でと考えています。誰でも使いやすいとはこれいかに。矛盾も多々ありますが、さまざまなシチュエーションで使われ始めている言葉です。お店にもそんな商品を少しずつ増やしていきたいと思います。

展示会を見て思ったことは、こども向けの福祉用具は高齢者にも増してよりいっそう個々人の対応に細かい配慮が必要になってくるということ。また細かい注文を受け入れてくれるメーカーさんと密にお付き合いしていくということ、そして常に新しい情報を仕入れていくことなどの重要性を痛感しました。(C.T)