福祉ITセミナー 松本(1月15日木曜日) 於Mウィング

基調講演

「ITで実現する新しい福祉・医療」  安田浩氏(東京大学教授)

パネルディスカッション

「ITで支える在宅福祉・医療」  視察報告

コーディネータ  

近藤則子氏(グローバルシニアネットジャパン代表)

パネラー     

安田浩氏(東京大学教授)

村瀬澄夫氏(信州大学医学教授)

井口庸生氏(松本シニアネットクラブ会長)

唐沢正明氏(NPO法人「SOHO未来塾」理事長)

Mウィング6階ホールにて開催されたITセミナーに行ってまいりました。

福祉IT機器展示&デモンストレーションも同時に行うということでしたが、こちらの方は展示品が少なく、はっきり言って期待はずれの感がありました。

講演の方は、時間ぎりぎりに入ったため、ホールは既にほぼ満席。皆さんの関心の高さに驚きました。

技術は既にできている。ただそれをみなが使えるという仕組みになっていない。

これを表現するに、安田教授が「とんがった技術」「やさしい技術」と言われましたが、言いえて妙、確かにとんがった技術はどんどん開発されていますが、それをやさしい技術にしていないのは事実だと思います。わかる人にだけわかって、皆に使える技術でなければ、はっきり言ってわからない人には無いものと同じ。携帯もメールもどんどん当たり前のものとして、一般的になりつつありますが、高齢者の方でまったく操作しない人もいる。普通の電話のように、皆が使えるようになって初めて「やさしい技術」といえるのでしょう。シニアネットクラブの方たちが「まずメールから」とおっしゃられていましたが、自分たちから、「やさしい技術」にしていく試みも大事だと思います。

ITとはパソコンのことではない、人と人とを結びつける技術なのだ。

確かに家から出なくとも、いろいろな情報を得られるメールやインターネットは便利です。いながらにして、情報を求める人のところへ必要とされる情報がもたらされる。それをうまく取り込んだのが、唐沢氏のSOHO未来塾とも思えます。

外出できない障害者の方と、技術を必要としている企業を結びつけるNPOの試みは非常に興味深く感じました。パソコンボランティアも大変そうですが、自分にできる部分があれば、ぜひやってみたいものと思いました。

ただ、この唐沢氏の事業や信大の村瀬氏の遠隔治療のシステムなどを映したビデオ等、個々にヒントとなる言葉や参考になる映像等ありましたが、全般的には医療・福祉という分野にあまり深く掘り下げたものではなく、少々物足りなさを感じたのも確かです。もう少し具体的な事例・試みが多く紹介されると良かったのではないかと思われました。