長野県介護支援専門員協会研修会報告  
平成16年7月4日午後1時半〜4時

  上田市 長野大学

演  松本短期大学学長  治氏「自立支援の視点」より  

人間尊厳を理念とした『自立支援』の時代に入ったとはいえ、まだ保護福祉の時代にあった「やってあげる」という姿勢が残ってはいないか。権力・上下意識・主役者的意識があると思われる。高齢期に障害を負うと、機能だけではなく心身の障害状態や生活全般にわたり喪失状態になる。地位や肩書き、働くことへの生きがい等奪われたと感じ、自分の価値がなくなり忘れられた存在になったと悲観的になってしまうため、我々が利用者主役の視点にたって支援することが大切である。それには、利用者自身の中にある心理的要因(人生観・価値観)・家族関係などの人間関係にある阻害要因・精神的、自然的環境による要因を考えながら検討することが大切である。また、利用者の部分的支援として心身機能的、精神的、ADL、社会生活への自立、自己表現に向け自分らしく生きられたという充実感へつながるよう支援することが必要と話された。

長い間、家族や地域及び社会に貢献してきた人生の先輩に対して敬意と感謝の気持ちを忘れず支援していかなければと感じました。  

シンポジウム 「ケアマネジメント事例集作成過程において見えてきた課題について(今後のあるべき姿)」   県高齢福祉課で発行した「長野県ケアマネジメント事例集」の中で答えているスーパーバイザー4名の方より感じたことが発表された。

主に、

@ 面接時に利用者、家族の思いがどのくらいCM(ケアマネジャー)は理解できているか、またCMの思いがきちんと相手に伝わっているかが難しい。
A 利用者の生活状態だけをみてしまいがちである。そのためには利用者宅へ何度も足を運ぶ事が大切である。
B 一人で数十件と持つため、CM一人の価値観だけで計画をたててしまったり、たくさんの情報があるにも関わらずその情報が生かされていない。
C 利用者、家族達の一つ一つの言葉にキーワードがあるはずである。
D 専門用語で話すのではなく、相手にわかりやすい言葉で話すこと。
E 現場の職員及びCMもストレスを抱えている。
F CM一人では限界があるため、職場の同僚達との協力も大切である。
G ネットワークづくり・CM仲間による勉強会を開くのも良い。

などたくさんの意見が出されました。

今回、この研修会に出席させていただき、CMの考え一つで利用者さんへの支援が左右されてしまうため、家族や地域の方の理解も大切であると痛感した次第です。

(M.K)