長野県工科短期大学公開技術講演会

住宅改修と福祉用具導入のコツ

平成15年8月11日(月)

上田市下之郷へ工科短期大学の公開技術講習会へ行って来ました。

講師は弘前大学の有名なあの金沢善智 (かなざわよしのり) 助教授です。

住宅改修の段階として以下のような講義がありました。

@  本人,家族のもとへケアマネージャー、サービス事業者が訪問し、何をしてほしいのか?何がしたいのか、ニーズの把握に努めることが大事。

A  PT、OT、建築業者、福祉用具供給事業者が連携し、住宅改修のための評価と施工を行うことが重要である。ケアマネージャーの中には住宅改修の効果を疑問視する人もいて住宅改修をためらうからである。また各職種の人々の共通言語を持つことも大事。

B  PT、訪問看護士、ホームヘルパーも住宅改修後のフォローを行う。

FJCの私たちにとって共通言語という言葉は脳裏に焼きつきました。

次に住宅改修は本人の重心の移動に注意して行うものだが、ここでまた共通言語の必要に迫られました。

例@ PT、OTはFJCよりも重心に注目しているのでトイレのL字手すりは15cm〜20cm 位前方で設置する。

例A 脳卒中患者の場合12分の1の勾配でもきつく、スロープは最後の手段でまた自立度は低い。それならば段差解消機のほうがよく、スペースもそれほど必要としない。

例B バスボード入ってしまえば邪魔ボード

最後に私たちの楽しみな改修事例のスライドショーがありました。中でも特に参考になった事例を紹介します。(写真撮影ができなかったので私の説明で我慢してください)

(事例A) 冷蔵庫の野菜室についた手すり

 老人夫婦の世帯で奥さんの依頼による手すりの取り付けですが、夫のために好きな手料理を作りたいとのことで、台所の動線確保のために冷蔵庫の最下部の野菜室に手すりを接着させた。腰の曲がった奥さんにとってはちょうどいい高さであり、ご主人にとっても開閉のために便利な取手となりました。

(事例B) アテトーゼ型脳性麻痺の方のトイレ(ウォシュレットではない)

 麻痺患者は介助者に対して常に協力しようとして緊張のあまり動作が身震いしてしまいます。そのため用を済ませた後の処理に手間取ることが多いので、便器の左右にすのこ状の台を組み込み、用を済ませたらゴロリと横になってもらい介助者が処理できるようになっています。使用中不安定なのでキャスター付の高めの台に上腕を乗せ安定を保ちます。トイレスペースは当然横長です。

(事例C) 脊髄損傷で膀胱機能障害の方のプラットホーム型トイレ

 絵でしか見たことがなかったプラットホーム型トイレでしたが、スライドのお宅はきれいに整然としていました。便座の周りには手が届く範囲に棚等があり処理用具、薬品類が置かれ何時間も過ごす利用者への暖かい配慮がうかがわれました。

スライドショーも終わって会場を出るときにいろいろの分野の人たちにお会いしました。

北信濃でがんばっておられるNさん、Tさん、岡谷のMさんそして春のFJC二級合格確実なUさん、などなど皆さんしっかりと活動されているようで帰路の車中は話がつきませんでした。

金沢義智先生プロフィール

以上

報告者(T.G)