筑波スカイライン
2006年4月27日より無料解放


筑波スカイライン料金所

路線名 県道236号筑波公園永井線
有料道路区間 つくば市
総延長 1.7km
供用開始日 1965年4月29日
事業費 不明
料金 普通車  400円
マイクロバス 1000円
大型バス 1600円
二輪車  280円
【現在の状況や問題点など】
関東平野では希有な独立峰である筑波山には、県内外から多くの観光客が訪れている。
その筑波山の風返峠からつつじヶ丘までの区間が、筑波スカイラインとして有料道路となっている。
筑波山にはもうひとつ、表筑波スカイラインという有料道路もあったが、
こちらは30年の償還期間を終えて2004年に無料解放されている。
表筑波スカイラインより筑波スカイラインのほうが歴史が古く、
供用開始から既に40年が経っていながら、いまだ料金徴収を続けているのは、
筑波スカイラインが茨城県道路公社所有の一般自動車道であるためである。
しかし実際には、有料化を続けるには厳しい現状がある。
筑波山山頂に向かうには、登山以外に2つのルートが存在する。
ひとつはつつじヶ丘から女体山までを結んでいる、筑波山ロープウェイ。
つつじヶ丘とは筑波スカイラインの終点であり、
ロープウェイに乗る観光客は必然的に有料道路も通ることになる。
筑波スカイラインは、主にそのロープウェイで筑波山に向かう客向けの道路であり、
普通に考えれば一定量の通行台数が見込まれる。
しかし筑波スカイラインの1日の通行台数は、なんとたった420台。これは極めて少ない台数である。
筑波山への観光客が、たったそれほどとはとても思えない。
ではなぜこんなに交通量が少ないのか?
それは筑波山には、もうひとつ山頂へ上がるルートがあるからである。
それが筑波山ケーブルカー。
筑波山神社拝殿横の宮脇駅より、筑波山頂近くの御幸ヶ原まで、ケーブルカーが通っている。
しかもこちらは、有料道路を通る必要がない。
ケーブルカーとロープウェイは、料金はさほど変わりないため(実は少しケーブルカーの方が安い)、
400円の有料道路代が余計にかかるロープウェイより、ケーブルカーのほうを普通選んでしまう。
もちろんロープウェイのほうが眺望がいいから、一方的にケーブルカーに客が集まることはないが、
それでもよほどの観光シーズンでもないかぎり、多くの観光客が押し寄せることはないだろう。
筑波スカイラインの交通量が不振にあえいでいるのも、納得できるのかも知れない。
これだけ交通量が少ないと、たとえ一般有料道路でないにしても、
有料化を続けていることがかなり難しいといわざるを得ない。
せっかく2004年に表筑波スカイラインが無料解放されたのだから、
いっそのことその時一緒に、筑波スカイラインも無料開放してしまえばよかったのだ。
いずれにしろ、未来永劫この道路を有料化し続けるのは、やはり無理があるだろう。
茨城県道路公社には、県に無償譲渡する方向で検討してほしいものである。

今回は、起点の料金所からつつじヶ丘無料駐車場に向けての往路をレポートする。
無料解放された表筑波スカイライン、県道42号線が交わる風返峠が、筑波スカイラインの起点である。
起点の交差点に料金所があるのだが、料金は帰り(復路)に払うため、行きは通過となる。
そして料金所から終点まで、永遠激しい上り坂が続くことになる。


筑波スカイライン起点付近。
右の画像の上の橋は、左カーブしてこれから通る。

料金所付近が一番アグレッシブな構造であり、それを過ぎると道路の線形は一気に緩やかになり、直線の上り坂になった。



筑波スカイライン中腹の景色

筑波スカイラインは、わずか1.7kmしかないので、いくら上り坂とはいえどあっと言う間に終点が見えてきた。
終点は突き当たりで、つつじヶ丘無料駐車場がある。ここから女体山への筑波山ロープウェイが出ている。


終点。つつじヶ丘無料駐車場。

筑波山ロープウェイ

【感想】
さすがにわずか1.7kmの道に400円の通行料金は、
高いと感じざるを得なかった。
道路のほうはと言うと、無料となる深夜の暴走行為によってか、
かなりのタイヤ痕が残っていた。上の画像からも、
その痕を見て取ることができる。

2005年4月19日公開

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