狭山環状有料道路


狭山環状有料道路料金所

路線名 県道397号堀兼根岸線
有料道路区間 狭山市
総延長 1.4km
供用開始日 1987年3月28日
事業費 42億円
料金 普通車  150円
大型車T  270円
大型車U  580円
軽車両等   20円
【歴史】
狭山市は、国道16号を骨格として大規模工業団地が立地し、
埼玉県の産業経済の発展に重要な役割を果たしてきました。
そのため狭山市は、交通量の増加と、
入間川によって市街地が二分されている地理的状況もあいまって、
永らく慢性的な交通渋滞が巻き起こっていました。
そこで、狭山市に環状道路を建設することになり、、
入間川を跨ぐ入間大橋の部分を有料道路事業として建設することになりました。
1981年に始まった建設は、42億円の事業費と5年以上の歳月をかけて、
1987年に完成して供用開始しました。
この道路の完成によって、狭山市の交通事情は大きく変わり、
市街地の渋滞緩和に大きく役立つこととなりました。
その後県道所沢堀兼狭山線を整備して、
所沢から狭山環状までの区間に新たな道路を建設することになりました。
そこでその区間のうち、
国道16号から西武新宿線までの0.4q区間を立体交差で整備することになり、
狭山環状有料道路の延伸区間として建設されることとなりました。
現在建設中のこの区間を含む、県道所沢堀兼狭山線が全通いたしますと、
国道463号から圏央道に接続する広域道路網が完成することになり、
新しい発展と豊かな生活を支える役割を果たすものであります。
【現在の状況や問題点など】
現在1日約5000台の交通量がある狭山環状有料道路は、
及第点をあげてもいいと思う。健闘していると思う。
これは150円という安い料金設定、国道16号に接続しているという条件の良さ、
狭山市の環状道路というだけでなく、川越飯能間の最短ルートでもあること、
などさまざまな点が挙げられるだろう。
今後、所沢から狭山環状へ繋がる道路が完成すれば、
狭山環状に流入する車は今より増加することは確実であり、
この道路の重要性も増すことになるだろう。
ただ、延伸部分の開通に伴い、有料道路事業の見直しがなされ、
事業費の償還期間が延長されることになるだろう。
これは言いかえれば、無料開放される日がさらに後になるわけで、
一日も早い無料開放を願っていた地域住民にとっては、残念なことだろう。
ただ新道路と国道16号との接続を立体交差にしたのは、
私は間違ってはいないと思う。
延伸区間が開通した際には、交通量が大きく増えていることを願うのみである。

今回は、狭山日高インター方面から、国道16号を目指して走行してみた。
環状線を走行していくと、入間川手前の最後の交差点が、有料道路の起点となっている。
付近は西武狭山ニュータウンの住宅地であり、
この付近の住民にとっては、間違いなく生活道路であろう。


狭山環状有料道路の起点

有料道路に入ると、もう目の前に料金所が見える。
料金所の横には、公社の建物に併設してトイレが設置されていた。


料金所から起点方向を望む

料金所横のトイレ

料金所を過ぎると、入間川にかかる入間大橋となる。
狭山大橋はわずか400mほどの短い橋であり、あっというまに渡り終えてしまう。


入間大橋の風景

入間大橋を渡りきると、右カーブとなって高架でなくなり、もう終点となる。
現在は国道16号との交差点が終点だが、延伸部分の工事は進んでいて、
16号の下をくぐる立体交差となって道路が続いていく予定である。

【感想】
今後交通量が増加したときに、片側1車線で対応しきれるのか、
というのが少し気にかかった。
有料道路部分についてはいいかもしれないが、
無料の環状道路部分については、渋滞が発生していても、
おかしくない。
それを考えると、延伸部分の国道16号との立体交差は、
渋滞解消には大きく役立つであろう。
延伸部分が開通した際には、実際に走行してみて、
改めて考察してみるとととしよう。

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