雁坂トンネル有料道路


雁坂トンネル有料道路料金所

路線名 国道140号線
有料道路区間 山梨市〜埼玉県秩父市
雁坂トンネル総延長 6625m
供用開始日 1998年4月23日
事業費 625億円
料金 普通車  710円
中型車  860円
大型車 1170円
特大車 1980円
軽自動車等 560円
原付    70円
【歴史】
山梨と埼玉は、隣接県でありながら永らく車道が開通しておらず、
両県の交通には一旦東京を経由しなければなりませんでした。
両県の県境にある雁坂峠に道路を開通させること、それが両県民の長年の夢でした。
昭和30年代から構想があった雁坂トンネル事業は、
昭和40年代から両県から道路調査がおこなわれると、
昭和63年にようやく着工にこぎつけ、平成6年(1994年)にようやく貫通。
総事業費625億円という大プロジェクトは、平成10年(1998年)についに開通し、
山梨と埼玉は、雁坂トンネルの開通によって大幅な時間短縮がなされることとなり、
また広域的な環状ネットワークの完成もくわわり、
地域の発展に大いに貢献することとなりました。
【現在の状況や問題点など】
一般国道の山岳トンネルでは日本一の長さを誇る雁坂トンネル。
その延長は6625mにも及び、普通車ですら710円もかかる通行料もうなずける。
そもそも625億円もの膨大な事業費に驚かされ、
いかにここに道路を通すことが難事業であったかがうかがえる。
しかもこの雁坂トンネル、開通当初は大滝村からのアクセス道路の整備が遅れていて、
大型車通行不可の措置がとられていたのだから、もっと驚く。
トンネル開通から約半年後の10月3日に、国道140号大滝道路が完成したことで、
ようやく大型車も通行できるようになった。
走行してみればわかるが、トンネルの連続にループ橋と、
大滝道路の建設にも多大な事業費がかかったであろうことが察せられるうえ、
よくこんなところに道路を通したものだと感心させられる。
それを思うと、この雁坂トンネルの通行料は決して高いものではなく、
多くのドライバーに利用されてほしいものである。

今回は山梨側から埼玉を目指して走行してみた。
国道140号を甲府から北上して三富村に入り、広瀬ダムを過ぎて道の駅を越えると、
弧を描くようにさらに高度を上げ、雁坂トンネル有料道路の料金所がみえてくる。
料金所の横には公社の建物に併設してトイレがあり、さらに道路の両脇に結構広い駐車スペースがある。
料金所を過ぎると、短い石楠花橋の後ろにもう雁坂トンネルが口を開けている。


雁坂トンネル山梨側

雁坂トンネルは全長6625m。とてつもなく長い。
しかも安房トンネルのような高速規格ではないので、よけい長く感じる。
それでもセンターラインにポールが立っていないだけマシかも。


雁坂トンネル内部(見にくい)

雁坂トンネルはトンネル内での事故を防ぐため、危険物積載車両のほか、歩行者まもちろん、
自転車の通行も禁止されている。
しかしこれだけの長いトンネルだと、バイクで走行するのも結構しんどいかも。
トンネルの中間地点付近でようやく埼玉県との県境に。
そこでまだトンネルが半分も残っているのに気付く。
ようやく出口に達すると、そこには雁坂大橋が待っている。
その雁坂大橋が、有料道路区間の終了地点。
しかしその目の前には、奥秩父トンネルがもう口を開けている。


奥秩父トンネル雁坂側

奥秩父トンネルを抜けると、そこは豆焼橋。遠くから眺めると思わず魅入ってしまうほどすばらしい橋である。
今回は撮影機会がなかったので、次回走行するときに、その豆焼橋を撮影したいと思っている。

【感想】
日曜の午後に走行したにもかかわらず、
トンネル内ですれ違う車の数は、決して多くはなかった。
過去2回走行した時も、同様の感想であったため、
多くの観光客に利用されているイメージがまだない。
果たしてこんなんで元がとれるのか、心配してしまうほどだ。
頑張れ雁坂トンネル。

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