平井寺トンネル有料道路


平井寺トンネル有料道路料金所

路線名 主要地方道65号上田丸子線
有料道路区間 上田市
総延長 1.8km
供用開始日 1988年8月25日
事業費 44.1億円
料金 普通車  200円
大型車T  320円
大型車U  740円
軽自動車  200円
軽車両等   20円
【歴史】
県内総合交通形態の整備を図る大規模プロジェクトの一環として、
1976年10月には国道254号の三才山トンネル、
1978年10月には国道142号の新和田トンネルが有料道路として開通しました。
しかしながら上田地方と松本・諏訪地方を結ぶ道路は、
独鈷山など険しい山々にさえぎられ、
丸子町の中心部を一旦抜けなければねりませんでした。
そのため上田市及びその周辺部は慢性的な交通渋滞が発生し、
上田市と丸子町を結ぶ新たな道路の建設が急務となりました。
そこで平井寺トンネルを建設することとなり、
有料道路として建設費を償還することとなりました。
1985年に始まった建設は、3年の歳月と44.1億円の事業費をかけて、
1988年8月に完成し、供用開始しました。
この道路の開通によって上田、松本の両都市は大いに近くなり、
諏訪地方も同時に、大幅に時間が短縮されました。
【現在の状況や問題点など】
最初にこの道路の存在を知った時、「こんな道路誰も通らないだろう」と思った。
なぜならすぐ近くには国道152号線が通っているので、
200円を払うのが惜しくてこんな道路使わないだろうと思ったからである。
しかし平井寺トンネルの交通量を調べてみると、1日約4000台弱ほどあり、
私が想像していたより利用されていることがわかった。
上田松本間の交通は、以前は国道143号の青木峠越えしかなかったが、
三才山トンネルが開通して劇的に変わり、
有料道路代の500円を払ってでも、国道254号を使うようになった。
しかし上田市からは、独鈷山などの山々に阻まれ、
丸子町の国道254号に出るためには、
丸子町の中心部を抜けるか、青木村から鹿教湯に抜ける狭い県道を使うしかなかった。
そのような状況では、平井寺トンネルの建設も納得がいき、
またこのトンネルを有料道路事業にして完成を急いだのもまた納得がいく。
100円や150円でなく、200円という料金設定でありながら、
それなりの利用があることからみても、健闘しているといえるだろう。

今回は、国道254号線との交差点から、上田市方向に走行してみた。
平井寺トンネルの丸子側起点は、国道254号線の荻窪交差点である。
交差点はT字路であり、その交差点から平井寺トンネルが目の前に観ることができる。


国道254号松本方向からの青看

平井寺トンネル丸子町側

トンネルから見た国道254号荻窪交差点

平井寺トンネルは延長1381m。
トンネルに入ると若干の上りが続くが、それを過ぎると一気に下りになって、
あっという間にトンネルを抜けてしまう。


平井寺トンネル上田側

トンネルを抜けると右カーブとなって、すぐに料金所となる。
料金所の横には、公社に建物に併設してトイレが設置されていた。


トンネル上田側から料金所を望む

公社の建物横から料金所を望む

トイレ

料金所を過ぎても、下りは続いて有料道路区間は終了する。


上田側起点近くから

【感想】
国道254号を通ると、よく平井寺トンネルに入っていく車を見かける。
実際に通ってみると、確かにこの道路を使うとダイレクトに上田に入ることができ、
非常に有効な道路である。
上田市民にとっては、いち早い無料開放を望んでいると思うが、
現在の状況からだと、2018年まで無理かなと思ってしまう。

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