おねてぃ&おね☆2聖地巡礼ツアーレポ
第93回 2004年8月7日(土)

今日ほど、心から嫌な事と、心から嬉しい事が、いっぺんに起こった巡礼はない。
いや、もし心から嬉しい出来事が無かったら、大変辛くテンションの低いレポになっていたであろう。
しかし今日の事は、決して私は忘れないであろう。両方の意味において。

2004年8月7日、午前8時半。
いつものように家を出発。今日はあまりいい天気ではなかった。
それでも雨が降るほどではなく、長野に入ると時折太陽が顔を出し、気温は高かった。

午前11時10分にあがたの森公園に到着。
74週連続93回目の聖地巡礼。
駐車場から校舎に向かって歩き出すと、片隅に苗木が植えられていた。
ここで育てるのであろうか。
旧松本高校正面の定点観測を済ませ中に入った。
8月に入って校舎の工事が再開されたと聞いていたが、確かに廊下の先には壁があって、
先には進めないようになっていた。
中庭にまわると、工事をする校舎に柵が張り巡られていて、既に小型のユンボで工事をしていた。


今日のあがたの森公園

今日の旧松本高校

工事する校舎には、廊下に壁ができていて、先に進めないようになっていた

中庭からの工事の様子

城山公園に移動して、楓展望台を目指した。
城山公園でも陽射しがあり、松本はまだ天気がよかった。
楓展望台の定点観測を済ませ、例の工事箇所に近づくと、
新たに真ん中にオブジェのようなものが建っていて、青いシートでかぶさっていた。
階段の脇には石碑のようなものもできていた。
情報によると、近いうちに除幕式が行われるようで、それが終われば一般公開されるであろう。


今日の楓展望台

例の工事箇所の今日の状況。右は石碑であろうか。

午後0時50分に木崎湖に到着した私は、まず海ノ口駅を目指した。
駅に着いてノートを確認しようとしたが、いつもの祭壇の上にノートが無かった。
「あれ?」と思った。そのとき駅舎の中には数人のファンがいらしたため、その方が観ているのかと思ったが、
どうやらそうではない模様。
そこで横にある棚を開けてみた。
ない!昔のノートがまったくない!
顔から血の気が引いた。
荒らしである。
ついに最悪の事態が起こってしまったことを、その時理解した。

あわてて全部の棚を調べると、舘さんが寄贈してくださった7冊目ノートのコピー、楓展望台ノート9冊目、
そして海ノ口駅ノートでは、唯一16冊目のみ被害に遭わず残っていることがわかった。
先週で海ノ口駅ノートは23冊目に突入していた。
1〜3冊目と7冊目は以前に無くなっていたので、今日だけで海ノ口駅ノート計19冊と1〜3冊目のコピー、
稲尾駅ノート2冊目、楓展望台ノート1冊目と3〜4冊目、合計23冊&コピーが紛失してしまったことになる。


ショックであった。
学生が夏休みに入って、巡礼者が急増していたため、海ノ口駅の治安が悪化することは予想していたが、
まさかこれほどの荒らしが起こるとは、思いもしなかった。
思えば7冊目ノートが紛失したのも昨年の8月。
もっとも7冊目は、声優さんの書き込みがあったノートであったため、盗まれることはある程度覚悟していたのだが、
今度は声優さんの書き込み目当ての犯行ではない。
いよいよ海ノ口駅にもノートを置くべきか置かざるべきか、真剣に考えるときが来たのであろうか。

ショックを癒すため、ホームに出ると七夕の笹が飾られていて、幾人かの方が短冊を結んであった。
それを撮影していると、山梨県上野原町の住人さんがやってきた。
既にノートが無くなったことを知っていたうえ、彼が来た時には棚までもが分解されていたようで、
これで明らかに荒らしによる犯行であると確信できた。


今日の海ノ口駅

ノートがほとんど無くなってしまった、海ノ口駅の棚

ホームに飾られていた七夕の笹

すっかり落ち込んでしまった私であったが、
そんな中で唯一の明るい出来事が、これまた唯一残っていた16冊目のノートにあった。
16冊目のノートは、既に今年の2月頃に書き込みが終わっているノートなのだが、
ふとその16冊目のノートをパラパラめくっていると、最後のページに目が釘付けになった。
これって、大原さやかさんの書き込み!?
しかも日付は今日ではないか。すると今木崎湖にさやかさんいらっしゃるの?

もう唯一の希望がさやかさんであった。
これだけ落ち込んでしまったが、さやかさんにお会いすることが出来れば、幾分か癒されるであろう。
とにかく星湖亭に、山梨県上野原町の住人さんと行ってみることにした。
しかし、この16冊目のノートをこのまま海ノ口駅に置いておくのは、危険であった。
なにしろ、さやかさんと思しき方の書き込みがあるのだから。
そこで私の独断で、この16冊目のノートを星湖亭に避難させておくことにした。
これには山梨県上野原町の住人さんも同意してくれた。
こうして16冊目のノートを携えて、星湖亭に向かった。


海ノ口駅ノートで唯一被害に遭わなかった、16冊目の最後のページに書かれてあった、
大原さやかさんご本人の書き込み。
なおこのノートは現在、星湖亭に避難させてあります。

外は雨が時折ぱらついていて、今にも本降りになりそうな嫌な天気であった。
星湖亭に入ったが、大原さやかさんはまだ訪れていないようであった。
お姉さんに挨拶し、海ノ口駅での事の顛末を話すと、さすがに驚かれた。
16冊目のノートをこちらに避難しておきたいと申し出ると、喜んで了承してくださいました。

大原さやかさんが今日海ノ口駅を訪れたことを話したが、やはりまだ来ていないとのこと。
とりあえず星湖亭のノートに海ノ口駅のことを書いておこうと思った。
4冊目は書き込みが終わっていて、1冊目も私が書けば終わりの状況。
そこで5冊目に事の顛末を記し、1冊目も書き込んで締めさせてもらった。
これで星湖亭のノートは、1、2、4冊目が書き込み終了。3、5冊目が進行中である。
また新たに6〜8冊目が用意されていた。

落ち込んでいた心を少し癒してくれたことは、星湖亭を大友克洋監督が訪れていたこと。
確かに色紙にサインされており、間違いなさそうであった。


大友克洋監督のサイン色紙

星湖亭にさやかさんがいなかったので、食事を済ませたら長居せずにローソンに向かった。
ここでノートを購入した私は、海ノ口駅に戻りこれを新しい24冊目のノートにすることにした。
今までのノートが無くなってしまったことなどを、書いておいた。

山梨県上野原町の住人さんは、ホームにある笹に、さやかさんらしき短冊があることを教えてくれた。
行ってみると、なるほどさやかさんっぽい。これは盗まれそうであったため、写真に撮っておくことにした。
ノートを設置できたので、縁川商店に向かうことにした。


大原さやかさんが書かれた短冊

縁川商店の女将さんは、既に海ノ口駅のノートのことをご存知であった。
どうやら海ノ口駅で居合わせた巡礼者が、その後縁川商店に赴き女将さんに話されたらしい。
ひどいことをするもんだと、女将さんも憤慨し悲しんでいた。
星湖亭でもしたのだが、縁川商店のノートの書き込みも確認し、
海ノ口駅のノートについてのことが書き込まれていないか調べたが、どちらにもそのような書き込みはなかった。

星湖亭では月見うどんをいただいたが、縁川商店でもざるうどんをいただいた。
今日は特別に青とうがらしを焼いてくださった。しかし丸ごと1個はきつかった。
辛いし量はあるしで、さすがに1個はいただけませんでした。
なお縁川商店のノートは、4冊目に突入していた。


縁川商店ノート4冊目

三度海ノ口駅に戻った私達は、しばしまったり(できる気分ではなかったが)していたのだが、
そこに一人のファンが入ってきて、私が設置したノートに書き込んでいかれた。
その人が立ち去った後、どのような書き込みをなされたのか確認しようとノートをめくると、
そこには衝撃な書き込みが!。
なに〜!!
星湖亭で大原さやかさんに会った〜!?

これには私も山梨県上野原町の住人さんもビックリ仰天。
まだ星湖亭に居られるかわからないが、とにかく星湖亭に行ってみようということになった。


私が設置した、海ノ口駅ノート24冊目

星湖亭に入ると、さやかさんらしき方は見当たらなかった。
もう帰っちゃったのか〜?
よく観ると、おねてぃ祭壇に大原さやかさんの色紙が既に飾られているではないか!
私はその色紙の前でガックリと肩を下ろした。

すると、お客さんと話をされていたお姉さんが、私に気づくとこうおっしゃった。
「奥にいるよ!」
いやった〜〜!!
昨年5月にスタッフツアーに遭遇して以来、2度目の声優さんとお会いできる!。
もう早くも足が震えてしまった。
とりあえず山梨県上野原町の住人さんを待つ間に、色紙を撮影させてもらった。


星湖亭に飾られている、大原さやかさんのサイン色紙。
なに!?、まりえハンバーグカレーいただいたのですか?。今気付いた(笑)。

どうやって話しかけようかとお姉さんに相談すると、お姉さんが大原さやかさんに話してくださるそうで。
ありがとうございます。
そしてついに、大原さやかさんご本人とお会いしたのである。

さやかさん、なんてお美しいんでしょう。
もう感激で涙が出そうですよ。

お姉さんの仲介で、なんと大原さやかさんにサインしていただくことに。
早速自己紹介すると、なんとさやかさんは私の名前をご存知でおられた。もう感激。
しかも私が「ふーみん」と書かれた名札をぶら下げていたのにさやかさんは気付き、
さやかさんが今度は驚かれていた(笑)。

どうやらさやかさんは、大原省の方と木崎湖に来られたようで、
管理人さんも私のHPを観ていてくださっていて話は弾んだ。

サインを頂いた後、海ノ口駅のノートが無くなってしまったことを皆で話したり、
さやかさんは喜久子さんや監督さんが書かれた色紙に、追加でサインしていたり、
と時間は過ぎていった。
するとさやかさんと一緒に来られた女性の方が、「一緒に写真撮ってあげましょうか?」とおっしゃった。
「えっ?」
信じられない展開。硬直していると、さやかさんは笑顔で「いいですよ」と。

外は雨が降っているため、座敷に私も上がらせてもらって、
なんと大原さやかさんと2ショットで写真を撮らせていただくことに。
もう死んでもいいくらい嬉しい!
いや、死にたくはないですけどね(笑)。
撮影の後、握手までしてくださった。さやかさん、なんていい人なんでしょうか。
もうサインと写真、家宝にします!。

えっ、そのさやかさんとの2ショットの写真を見せろって?
そんなもの公開できるわけないでしょうが。
でもさやかさんに頂いたサインは、公開していいよとさやかさん本人から承諾をいただきましたので、
アップします。


星湖亭で、大原さやかさんに頂いたサイン

これから松本に向かわれるそうで、これで星湖亭を発つとのこと。
幸せな一時も終わりを迎えようとしていた。
楓展望台は行けないかもしれないとのことなので、
私が今日訪れたときに撮影したデジカメ画像を、さやかさんにお見せしたところ、大変喜んでくださった。

そしてお別れの時。
私と山梨県上野原町の住人さんは、去っていく車を見送ったのでした。
その後お姉さんと今の余韻に浸りながら、しばし談笑した後4度目の海ノ口駅へ向かった。
今日はまだみずほ桟橋に行っていないが、もうそんなことどうでもよかった。

海ノ口駅のノートに、先ほどの出来事を記帳。
そして再び縁川商店を訪れ、女将さんにも報告。
嬉しいのでおやきを買ってほうばり、しばし談笑となった。
夕方5時になったので、帰ることにした。
これで海ノ口駅ノートの被害がなければ、もっと最高だったのに。
それでもこんな嬉しい体験をさせてもらった後なので、いつにも増して運転に気をつけで帰ったのだった。

最後になるが、海ノ口駅ノートを盗んだ方に告ぐ!
今すぐノートを海ノ口駅に戻してほしい!
あのノートには、海ノ口駅を訪れたファンの想いが詰まっていることを、
思い返してほしい。

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