おねてぃ&おね☆2聖地巡礼ツアーレポ
第64回 2004年1月25日(日)

なんとか風邪が和らいだ。
まだ咳が多少残っているので、完全とはいえないが、熱の発生はまったく無くなり、巡礼への支障はなくなった。
先週は、風邪を引いた身体を考慮して、往復高速を使い、松本も寄らなかったため、いまいち巡礼をした気分でなかった。
今週は今までのように、下道を通って松本も寄るいつもの巡礼に戻ることができる。
それだけで嬉しかった。

1月25日。午前7時10分に家を出発。群馬は晴れていた。
R254内山峠に向かったが、道路も雪は全く無く、快調に車を走らせた。
それでも寒さはかなりのもので、峠のトンネル付近で−9℃。外は寒いなんてもんじゃなかった。
佐久の市街地でも−3℃。R254三才山では、−7℃。
午前9時半過ぎに松本に入っても、寒さはかなりのものであった。

あがたの森公園に到着。
46週連続64回目の聖地巡礼。
外に出てみると、やはりものすごく寒い。
そんななか、旧松本高校正面に向かい、いつもの撮影をした。
先週来なかったので、2週間ぶりであったが、あまり変化はなかった。
あがたの森公園は、雪はほとんどなかったが、それでも校舎の中庭の日陰の部分には、かなりの雪が残っていた。
校舎を離れて公園に行くと、公園内の池が凍っていた。
見ると鳩がその氷の上を歩いたりしていて、とても平和なひとときが流れていた。
早速その鳩のたわむれを撮影した。


今日の旧松本高校

和やかな公園内

城山公園に移動して、楓展望台を目指した。
松本は今日も快晴だった。最近は楓展望台を訪れるたびに快晴のような気がする。
さすがに大雪が降ったようで、北アルプスの山々もかなり真っ白になっていて、綺麗だった。


今日の楓展望台

午前11時過ぎに木崎湖に到着した私は、木崎湖トンネルを抜けて現れた木崎湖を見て狂喜乱舞してしまった。
凍ってるよ!
それも並の凍り方ではなかった。湖の大半が凍っているではないか!。
すごいぞ!すごいぞ!これを待ってたんだ!
ついに木崎湖が凍った!。今年は暖冬で凍らないのではないかと思っていて、
先週もまだほとんど凍っていなかったため、たった1週間でのあまりの変わりように驚くとともに、
1年ぶりの凍った木崎湖を見られることに喜びを隠せなかった。
車内で熱唱する「snow angel」の歌声も、自然と高く熱くなっていた(笑)。

海ノ口駅に到着した私は、その積雪の量にまず驚いた。先週の比ではなかった。
ものすごい量である。昨年12月下旬の大雪の時の量もはるかに凌駕している。
さっそく今日の海ノ口駅の撮影をして、さらにホームに出てみて今日も綺麗な小熊山に見とれた。
ホームから見える木崎湖は、湖の北端に位置しているため、さすがにこの部分はまだ凍っていない箇所が見えたが、
それでも岸に近いところは凍った上に雪が積もって白くなっていて、感激であった。
その凍った木崎湖を撮る為、ホームの横から続く小道から線路を挟んだ道へと向かったが、
その小道は除雪がなされていてかなりの雪の壁ができあがっていた。
その壁をすり抜けて凍った木崎湖を見渡すところまで行った。

すばらしかった。昨年は惜しくもここまで凍った木崎湖を見られなかったから、自分でも初めて見る景色だった。
言葉がなかった。すばらしい、としかいいようがなかった。
しばし、その幻想的な木崎湖に、魅入ってしまった。


今日の海ノ口駅

今日の小熊山

これぞ本当の「snow angel」な木崎湖

海ノ口駅駐車場に出来ていた雪の壁

はしゃぎながら一応撮影を済ませた私は、駅舎に戻って中に入った。
ノートを見ると、昨日舘さんが見えていることがわかった。
おそらく日帰りをせずに、旅館に泊まって今日もどこかに居るだろう。会えるといいな、と思った。
さらに一番新しい書きこみを見ると、いとぺんさんと書いてあった。
するってーと、今ホームに居る方がいとぺんさんなのかな?。さっき書きこみをしている所をみていたので。
そこで、自分も書きこみを済ませたところに、駅舎に入ってきたかたに尋ねてみると、やはりいとぺんさんであった。
同じ群馬在住であり、フラッシュにも参加して下さっているいとぺんさんに初めてお会いできて、嬉しかった。
今日はレンタカーで来られたとのことで、これから桟橋などを見てまわるようなので、
私の車で案内してあげることにした。

早速海ノ口駅を離れて、一路みずほ桟橋へ。
その途中、国道の旧道を走っていると、対岸にみずほ桟橋が見えたので、車を停めて撮影しておいた。
去年はあそこは陸の孤島であったが、この積雪で無事桟橋まで行けるだろうか、といとぺんさんと話していた。
湖は、真ん中が氷が溶けていたが、どうやらこれは、船が通っていった際に割れてしまったらしい。
なんとも残念であった。


旧道から見たみずほ桟橋&苺桟橋

桟橋に寄る前に、星湖亭に向かった。
星湖亭横の公園も、ものすごい積雪でびっくりしてしまった。
しかし気温は結構暖かく、この調子じゃせっかく凍った氷が溶けてしまうのでないかと危惧するほどだった。
星湖亭は、なんと開いていた。さすがの積雪で、雪かきをしているようだった。
その光景を見に行くと、桟橋で一人屋根の雪かきをしている方がおられた。
あれっ、星湖亭の方かな?、と一瞬思ったが、あんな若い男性の方がいただろうか、と思っていたら、
なんと舘さんであった(笑)。
星湖亭が開いていたので、一緒に雪かきを手伝っているとのこと。舘さんらしかった(笑)。
せっかくなので、私といとぺんさんも、中でノートを見せてもらうことにした。
いとぺんさんは初めての星湖亭とのことで、喜久子さんのコスプレ写真などに釘付けになっていた。
ノートを見ると、年末年始にも数人のかたが訪れていたことがわかった。
せっかくなので、1冊目と3冊目に記帳した。

今日は女将さんの姿はなく、店の中はおじいさんだけであった。
目指すのはみずほ桟橋なので、長居はせずにキャンプ場に向かうことにした。
まだ雪かきをしていた舘さんに挨拶して、キャンプ場へ。


星湖亭横の公園

星湖亭から見る木崎湖

木崎湖キャンプ場に着いた私達を待っていたのは、衝撃的な光景であった。
駐車場入り口から延びる足跡を辿って中に入っていくと、
そこは大雪の重さに耐えきれずに倒れた防風林の杉の木達であった。
倒れていたのは、1本や2本ではなかった。合計すると10本に達していたかもしれない。
2本は駐車場に向かって、もう2本はみずほ桟橋に向かって、さらに3本ほど湖に向かって、
そしてさらに3本ほど、なんと昨年2回泊まったみずほ桟橋に一番近いプレハブ小屋に向かって倒れていた。
直撃こそ免れていたが、枝が屋根に被さっていた。被害はなさそうだった。

それにしても、改めて雪のすごさを感じた瞬間であった。
昨年はもっと雪の量が多かったが、こんな倒木の被害はなかった。
木崎湖キャンプ場の木が、これほど一気に倒れているなんて、想像だにしなかった。
さすがに雪の間はこの倒木を直すことは出来ないだろう。
杉の木を立てなおすのかどかすのかはわからないが、雪がなくなりまたキャンプ場が再開するとき、
結構な苦労を強いられるのだろうと思うと、心が痛かった。


今日の木崎湖キャンプ場

直撃を免れたプレハブ小屋


倒れた杉の木は、結構衝撃的な光景だった

その杉の木を越えながら、私達はみずほ桟橋を目指した。
積雪はかなりのものであり、足跡を頼りに進んだが、靴の中はすごいことになっていた。
しかし、ついに辿りついたみずほ桟橋は、本当にすばらしい景色であった。
すごい!この景色を見るために、1年間通い詰めたのだよ!
まさにそこには、一面氷が張った上に雪に覆われた木崎湖があった。
私は今まで一番幻想的な景色は、みずほ桟橋から見た凍った木崎湖だと思っていたが、
1年ぶりに見るその景色は、幻想的という言葉では物足りないほどすばらしかった。
私もいとぺんさんも、しばしその景色に魅入ってしまった。


今日のみずほ桟橋&苺桟橋。1年で一番幻想的な光景であると思う。

みずほ桟橋を横から。倒木が痛々しい。

さて、果たして湖の氷は人が立てるほど凍っているのだろうか。
早速チャレンジしてみることにした。
みずほ桟橋に近づき、桟橋の真下の氷に片足を乗っけてみると、大丈夫そうにも見える。
しかし体重をかけると、ミシミシ音がした。「ちょっと無理かな〜」と思いつつ、思いきって両足を乗っけてみた。
乗れた。
しかしその間にも、ミシミシと音はしているので、さすがに5秒ほどでやめた。
もうちょっと氷が厚くなれば、跳んだり跳ねたりしても大丈夫であろう。
来週再チャレンジしてみようと思った。

せっかくなので、苺桟橋の近くにも行ってみることにした。
もう靴の中がどうなっても気にならなかった。
苺桟橋の近くのほうが、積雪がひどく困難であり、行った人も少ないようだった。


苺桟橋付近

風がまったくなかった上、お日様が顔を出していて非常に暖かかったみずほ桟橋で、
私達はかなりの間費やして撮影に没頭しながらまったりさせてもらった。
ようやく撮影を済ませた私達は、次にいとぺんさんがまだ行っていない信濃木崎駅に向かった。
私も久々に訪れた信濃木崎駅は、こちらも雪にうもれていた。
待合室には、海ノ口駅同様新たな運賃表が掲げられていたので、それも撮影しておいた。


今日の信濃木崎駅

待合室に新たに掲げられていた運賃表

信濃木崎駅ホームから

さらに私達は、「snow angel」の踏切に向かうことにした。
国道を走らせて向かっていると、なにやら雲行きがあやしくなり、一気に太陽が隠れてしまい、
湖にもやが立ちこめ始め、おまけに雪まで降り出してしまった。
踏切に着いて外に下りると、さっきまでの暖かさが嘘のように寒い!。
小雪の舞う中踏切に下りていって、さっさと撮影を済ませると、縁川商店に行ってうどんを食べることにした。。


「snow angel」の踏切

午後1時頃縁川商店に入ると、女将さんも雪の量と木崎湖が凍ったことで、かなり興奮しておられるようだった。
早速「小石のうどん」大盛りと、小豆あんとしめじ野菜のおやきを注文し、
ノートを見ると祐一さんが今日スキーの帰りに再び立ち寄るとの書きこみがあった。
うまい具合でお会いできれば、と思った。

「小石のうどん」をいただいている間にも、雪は本降りになってきて、
先ほどまでまだ明るかった大町市街地方面も空は雪雲で覆われてしまい、
それどころか店内から湖が見渡せないほどのもやに覆われてしまった。
もう今日は午前中のような景色は撮れそうもなかった。早く来て良かったと思った。
1時間程まったり過ごした後、これからゆ〜ぷるに入って帰られるいとぺんさんと別れて海ノ口駅へ向かった。

案の定、駅には舘さんがいた。
縁川商店の女将さんが舘さんに会いたがっていたことを伝えると、
ノートのバックアップを済ませた舘さんを乗せて再度縁川商店へ向かった。

「小石のうどん」を初めて食される舘さんは、やはり写真に撮っていた(笑)。
女将さんはコーヒーをご馳走してくださった。毎度ありがとうございます。
女将さんに倒れた木の画像を見せたりしながら、時間はあっという間に過ぎていった。
舘さんの乗る電車の時間が近づいたため、縁川商店の女将さんに挨拶して海ノ口駅へ。
駅のノートには私の後書きこみは誰もなく、日曜だというのに1ページ分の書きこみもまだなかった。

舘さんを見送った私は、駅を後にして再度みずほ桟橋に向かった。
このころになると、また雪がやんでいて、おだやかになっていた。
先ほどの雪で、もう午前中に私が付けた足跡も埋まりかけていた。


舘さんに再会した時の小熊山方向のもや&夕暮れ時の木崎湖

いろいろあった今日の巡礼も、これで終わりにすることにした。
来週もこの寒さが続けば、平成7年以来の木崎湖全面結氷が観られるかもしれない。
その日を夢見て、来週の木崎湖を期待することにしよう。

戻る