1994年度重大ニュースランキング
「新勢力拡大の年」

 第1位 おニャン子クラブ解散7周年記念フィルムコンサートに初参加。
  昨年10月におニャン子のビデオを観て大ブームを巻き起こしたおニャン子は、今年になってもブームは衰えなかった。
  今年はおニャン子のCDを集めだし、「深呼吸して」「かたつむりサンバ」「未完成なジグソーパズル」「乙女心の自由形」、
  「避暑地の森の天使たち」「瞳の扉」「バレンタイン・キッス」、そして「夏休みは終わらない」など数々の名曲を発掘、
  好きなおニャン子も、去年好きになっていた麻子ちゃん、ゆうゆのほかに、あっこ、満里奈、まみまみ、ルリルリなど、
  次々に増えていき、より勢いを増していった。
  そして、1994年9月23日。私は初めてフィルムコンサートに参加するのだった。
  おニャン子解散の翌年から、毎年かかさず開催されていたおニャン子のフィルムコンサートは、
  私がおニャン子を好きになってから一番の注目であり、絶対に今年は行くぞ!、と心に決めていたものであった。
  代々木公園の野外ステージで開催されたフィルムコンサートは、
  一般に売られているおニャン子の解散コンサートのビデオをでっかいスクリーンに流して、
  当時と同じように踊って叫んで応援して跳び回るという、イベントであった。
  アイドルのコンサートに今までいったことのなかった私は、ここで初めてPPPHの応援を観て、圧倒されたのだった。
  最初のうちは黙ってスクリーンを観ているだけの私だったが、上映も半分を過ぎたころになって、
  ついに我慢できなくなって、私も拳を突き上げ始め、おニャン子への応援を始めてしまうのだった。
  3時間のフィルムコンサートはあっという間に終わってしまったが、
  この3時間は今まで生きてきた人生のなかで最も我を忘れて楽しんだ瞬間であり、
  やがてこの日は、「我が人生最高の一日」と呼ばれるようになった。
  なお、このフィルムコンサートは今年が最後の開催と伝えられていたが、
  会場で来年に「うしろ髪ひかれ隊」のフィルムコンサートを4月に開催することを知り、
  私はおニャン子のフィルムコンサートも来年必ず開催してくれるであろうと、信じて疑わなかったのだった。

 第2位 SCCで竹本泉サークル「いずみみっくる」と出会い、国会図書館へ行って竹本作品を集め始める。
  昨年「あおいちゃんパニック!」から竹本泉の大ファンになっていた私であったが、
  なかなか竹本泉の作品を集めることはできなかった。
  今どの雑誌になんの作品を連載しているのか?、単行本はなにが発行されているのか?、
  そして過去にはどういう作品を描いていたのか、私はその全てを把握することは出来なかった。
  そんなおり、私は2度目の同人誌即売会「スーパーコミックシティ3」に参加し、
  カタログチェックでは漏れていた竹本泉サークル、「いずみみっくる」を発見するのだった。
  そのサークルでは、竹本泉全作品リストなる同人誌を売っていて、
  その本を手にした瞬間、「これが俺が求めていた本だ〜!」と思ってしまった。
  本当にデビューしてから今までの全作品の掲載誌、掲載号、掲載ページが載っていて、まさにバイブルであった。
  竹本泉には、単行本未収録作品が数多く存在することがこの本を読んでわかったのだが、
  その作品を閲覧する手として、国会図書館に行くことを薦めていて、私もそれらの作品を読みたくて、
  生まれて初めて国立国会図書館に入館し、竹本泉全作品読破を目指すことになった。
  しかし、読破が終わると、今度はその作品を手に入れたいという欲求に変わり、
  私は単行本未収録作品を国会図書館ですべて複写することにし、何度も何度も通うことになった。
  結局全作品所持は達成され、サークル「いずみみっくる」の全作品リストはその後のコミケで更新されていき、
  「いずみみみっくる」は私にとってのコミケでのNo,1サークルとなり、
  その後も竹本作品を手に入れるために指針となっていったのだった。

 第3位 「ああっ女神さまっ」に出会い、ベルダンディーが大ブームに。
  昨年2年半におよぶアニメ時代が幕を下ろしたが、今年も「ああっ女神さまっ」が大ブームを起こした。
  本屋に平積みされていた漫画の単行本をなにげなく買って、私はベルダンディーの大ファンになった。
  当然のようにOVAもそのあと観た私は、そのすごすぎるハイクォリティの作画レベルに感動し、
  漫画となんら変わらないベルダンディーの美しさにまた感動し、
  さらにOVA最終回のストーリーにまたまた感動し、その評価をさらに上げていったのだった。

 第4位 佐野量子さん、武豊との結婚宣言
  今年、芸能関係の一番の話題は、なんといっても我らが佐野量子さんの結婚宣言だった。
  1989年に私が人生で最初に好きになったアイドル・佐野量子さんは、その後もNo,1アイドルの座に君臨している。
  そんな彼女がJRAの天才ジョッキー・武豊とお付き合いをしていることはもちろん知っていたが、
  ついに今年正式に武豊との結婚宣言をするのだった。
  佐野量子さんは年内で所属事務所の浅井企画を辞めて芸能界から引退。
  来年6月の結婚式へのカウントダウンが始まった。

 第5位 初めて夏コミに参加。記録的猛暑でダウン寸前。
  昨年の冬に初めてコミケに参加したことにより、今年はさらに同人誌即売会に頻繁に参加することなった。
  5月の「スーパーコミックシティ3」で2度目の即売会に参加した私は、
  同じく晴海での「リトルシティ」や「コミックシティ」を経て、2度目のコミケ、初の夏コミ参加となった。
  初めて2日間ともに参加した私だったが、今年は8月に入って40度近い記録的猛暑が続いていて心配であった。
  予想通りコミケの日も猛暑で、朝から入場待ちの列に並んだ私は、その直射日光のすごさに参り、
  あわやダウン寸前のところまでいってしまった。
  なんとか持ちこたえて入場時間になり助かった私だったが、あの日のことは忘れることはできない。

 第6位 「タモリのスーパーボキャブラ天国」スタート。小島奈津子アナもこの番組からファンに。
  4月、半年間の休養を経て、プライムタイムの1時間番組として復活したボキャブラ。
  より作品もパワーアップしたこの番組を、毎週ビデオに録っていくことにし、楽しんだが、
  同番組に出演して作品の紹介をしていた小島奈津子アナウンサーに注目が集まり、
  そのかわいさにファンになって、アイドル番付の大関にまで上がり、「なっちゃん」の愛称で親しんでいくことになった。

 第7位 上村純子原作「いけない!ルナ先生」、成人指定で単行本が再発売される。
  80年代後半、月刊マガジンにて連載されて一世を風靡した「いけない!ルナ先生」。
  セックスシーンなどまったく描かれていないが、ちょっとHなストーリーが青少年の心を捉えていた。
  しかし、宮崎事件からの青少年保護条例により、同作品は成人指定を受けてしまい、
  やがてその単行本は本屋から姿を消してしまうのだった。
  「ルナ先生」を当時本屋で立ち読みしていた私としては、大人になって単行本を集めようとしたが、
  絶版になってしまった単行本を入手するのはかなり難しく、しかもかりにあったとしても、
  とてつもない高値がついていて、より入手を困難なものにしていた。
  そんなおり、「ルナ先生」が成人コミックとしてリニューアルされて再発売されることを知り、
  私は発売日に待望の単行本を買って、「ルナ先生」に浸ったのだった。

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