●3ヶ月のトラブルいろいろ


 掲示板に相談に来られる方のお子さんは色々な月齢の方がおられますが、特に多いと感じるのが「3ヶ月」の方です。
 (3ヶ月に限らず、その前後の2ヶ月半〜5ヶ月はじめあたり)
 母乳育児はだいたい3ヶ月(100日)で軌道に乗ってくると言われているのですが、
 これはママと赤ちゃんの「需要と供給」が合ってくるのと、赤ちゃんの成長もこのあたりでゆるやかになってくるためです。
 ところが、このことがかえってママを不安にさせる要素となりえるのです。

 (1)おっぱいの張りが少なくなった・以前より張らなくなった
 それまでパンパンで漏れてくるほどだったおっぱいが、3ヶ月頃になると漏れなくなったり、
 人によってはふにゃふにゃのおっぱいになったり、張りがなくなったりします。
 これは、決して母乳が出なくなったのではなくて、「母乳量が落ち着いてきた」証拠です。
 また、赤ちゃんの吸う力がついてきて、一度にたくさん飲めるようになったので、張りが少なくなったとも考えられます。
 ここで、「まだ張ってきてないから」とおっぱいがパンパンに張るまで授乳時間をあけるためにミルクを飲ませたり、
 無理やり授乳時間をあけようとするママがおられますが、そんなことをすると、さらに母乳量が減っていきます。
 おっぱいは張らなくてもいいんです。
 張らなくても、母乳は赤ちゃんが吸ってくれたらその都度製造されて湧き出る、魔法のおっぱいになるんですよ。

 でも、このころになると保健婦さんや小児科医さんは、「離乳食までに授乳回数を減らすように」と指示されたり、
 育児書でもそういったことが書いてあり、必死になって授乳時間を3〜5時間以上あけようとするママが多くなってきます。
 離乳食までに授乳時間をあけなくてはいけないのはミルク育児の場合のやり方です。
 母乳の場合は、断乳まで子どもが欲しがるまま、1日8回以上の授乳は普通ですよ。

 また、この時期、夜の授乳がなくなったりするお子さんもいて、そうなると母乳量は確実に減ってきます。
 
《3時間以上、授乳時間をあけないこと》
 《夜間の授乳(夜11時〜朝5時まで)は最低2回は行うこと》

 これさえ守れば、だいたいの方が母乳が出なくなるということはないようです。

 (2)子どもの体重が増えない
 新生児期からうなぎ登りに体重が増えていた赤ちゃんも、この頃になると急に増えなくなります。
 また、新生児期から少しずつしか増えていなかった赤ちゃんでも、ほとんど増えなくなります。
 1週間前、2週間前の体重とほとんど変わらないということもあります。
 体重が増えないので、ここで、母乳不足と思ってミルクを足すママが増えます。
 また、小児科医や保健婦さんから、「体重が増えないからミルクを」と指導される方も多いようです。
 でも、3ヶ月になると、体重は新生児期のようには増えません。
 増えていなくても、尿や便がしっかり出ていて、手足をバタバタさせて元気なら大丈夫!
 このころになると体重の測定は1ヶ月ごとくらいでいいですよ。
 個人差もありますが、母乳で育つ赤ちゃんは、体重はミルク育ちの子みたいには増えません。
 小さいのも、軽いのも、その子の個性と思って、見守ってあげて下さい。
 1才で7kg満たないけどすっごく元気っていうお子さんはたくさんおられますよ。

 (3)おっぱいを飲むことを拒否する・嫌がる・飲む量が減る
 3ヶ月という時期になると、本当に多くの赤ちゃんがいわゆる「遊び飲み」を始めます。
 これには様々な原因があるようです。
 ・この3ヶ月の間に少しずつ残っていた母乳のために味が低下している
 ・最初は乳首のケアをしていたが、だんだんやらなくなったために乳首が硬くなっている
 ・気の緩みなどから食事が適当になりがちで、母乳の味が低下している
 ・子どもの知恵がついてきて、周囲が気になり、母乳を飲むことに集中できない
 ・子どもの味覚が発達してきて、母乳の味の低下を察して飲まない
 ・早い人だと生理が再開しようとしているため、ホルモンバランスが崩れ、味が低下している
 などなど、本当に様々な原因があります。
 詳しくはこちら【おっぱいを飲むことを嫌がる】をご覧下さいね。
 「母乳が嫌なら、ミルクに」とすぐに変更せず、食事を見直し、おっぱいのケアをしっかりして、
 おいしい母乳、飲みやすい母乳を心がけてあげてください。
 このころに、桶谷等の助産院へメンテナンスのためにマッサージへ行かれるのもいいと思います。

 (4)夜、まとめて眠るようになり、夜間授乳がなくなった
 3ヶ月前後になると、夜中に5時間以上続けて眠り、授乳がなくなるお子さんもおられるようです。
 このころになると、上記のように味がわかるようになったり、ママの母乳の質が低下することが多く、
 「催乳リズム」が狂ってしまうために長時間眠る子が多くなっているようです。
 長時間眠るようになっても、ママはおっぱいのケアをしっかりして、おいしい母乳を心がけてください。
 4〜5ヶ月になる頃、またそれ以降に、夜の授乳が復活する子が多いようです。
 溜まり乳で、朝まで授乳がないとしんどいというママは、夜中3時頃に、目覚ましをかけて搾乳するか、
 赤ちゃんの口元におっぱいを近づけたら飲んでくれる場合があるので、やってみてください。
 夜の授乳がなくなった場合、夜ご飯にカロリーの高いものを食べ過ぎると、
 朝になったらおっぱいが石のように!なんてこともよくあるので、夜ご飯や寝る前の飲食は控えめにしてください。
 夜間授乳は母乳育児を長く続けるにあたってはとても重要になってきます。
 こちら【大切な夜間授乳】をご覧下さいね。

 (5)朝晩逆転してしまった
 赤ちゃんは3ヶ月頃から朝と昼と夜の区別がついてくると言われています。
 でも、最近は、夜でも家の中はもちろん外も明るかったりして、昼夜の区別がつきにくく、
 子供の睡眠時間の低下や、夜更かしなどが問題となっているようです。
 脳の成長を促す成長ホルモンは、夜9時〜夜11時の間に一番多く分泌されるので、
 この時間帯に眠っていることが大切だそうなので、出来れば夜9〜10時までには就寝したいですよね。
 そのためには、まず、毎日同じ時刻に起こすことから始めてみてください。
 最初は眠くてなかなか起きないかもしれませんが、無理せず少しずつ整えてあげてください。
 そして朝起きたら、顔をガーゼで拭いたり、カーテンを明けて日の光を浴びせてあげたり、
 「朝」を認識できる儀式をしてあげてください。
 またお天気のいい日は昼間に30分〜1時間、お散歩も「昼」を認識できていいようです。
 そして夜は電気を少し暗めにして、テレビもあまりつけず、静かに過ごさせて、「夜」を認識させてあげてください。
 詳しくは、【夜泣き・寝ぐずり対策法】に書いておりますのでご覧下さい。