●赤ちゃんがおっぱいを飲むことを嫌がる!


  前日まで順調におっぱいを飲んでいた赤ちゃんが、ある日突然おっぱいを嫌がるようになることがあります。
  これには色々な理由が考えられます。
  
  
(1)母乳が濃かったり酸っぱかったり、いつもと違うまずい味になっている。
   「ママの食事について」を見て頂くと分かるように、赤ちゃんはおいしい母乳が大好きです。
   なので、いつもと味が変わると、いつもと違う〜!今までと違う〜!と拒否します。
   つい甘いものを食べ過ぎたり、油っこいものを食べたり、乳製品を多く摂ったりしていませんか?
   赤ちゃんの中には、本当にちょっとした変化で母乳を拒否する子もいます。
   「おいしい母乳の色と味」こちらを参考に、自分のおっぱいの味がおかしくないかチェックしてみてください。
   食事に少し気を付けただけで、母乳の味は格段と変わりますよ。

  (2)乳首にカスが詰まっていたり、硬くて吸っても母乳が出て来ず、飲みにくい状態になっている。
   最初は柔らかかったママの乳首も、知らず知らずのうちにカスが溜まったりして硬くなることがあります。
   乳首が硬いと、いくら吸っても母乳が出てこないので嫌がる場合があります。
   「自分でする乳房マッサージ」こちらを参考に、やわらかい乳首を心がけてあげてください。
   また、しこりが出来たりしている場合も同じです。
   一番良いのは桶谷の助産院や山西みな子先生の自然育児所等、乳房マッサージをしてくれる助産院へ行くこと。
   知らず知らずのうちに詰まってしまった乳腺を上手に開いてもらえるので、
   ママの母乳の分泌量も増えますし、赤ちゃんの飲みっぷりも良くなります。
   また、他に原因がある場合でも助産婦さんに見てもらうことで原因がわかることがあります。
   プロのマッサージについては「プロの乳房マッサージ」をご覧下さい。

  (3)ママが排卵日前後や生理前でホルモンバランスが変わり、母乳の味が変化している。
   授乳期間中に排卵・生理があると、排卵のホルモンの影響で、母乳が冷えたり、まずくなったりします。
   それを敏感に感じ取り、排卵日前後や生理前になると母乳を拒否する赤ちゃんがいます。
   「生理再開後の授乳」を参照。
   飲んでくれないと詰まったりしこりになったり、悪い母乳が溜まりやすくなるので、
   出来ればマッサージを受けることが一番だと思います。
   無理な場合は、赤ちゃんが眠い時を見計らって授乳したり、飲んでくれない時は搾乳するなどして、
   母乳量が変化したり詰まりやしこりなどを防いでください。
   そうすると、排卵が終わったり、生理が始まると何事もなかったかのように飲んでくれることがあります。
   また、旦那さんとの性交渉をした後の母乳を嫌がる子もいるようですし、
   ママがストレスを抱えている時の母乳を嫌がる子もいるようです。

  (4)混合の場合、哺乳瓶の乳首に慣れてしまい、ママの乳首を飲みにくく感じている。
   基本的に、母乳の飲み方と、哺乳瓶でのミルクの飲み方は全く違います。
   「子供の心と体の成長」を参照。
   このように哺乳瓶は力を入れなくても飲めるので、力を入れて飲まなくてはいけない母乳を、
   赤ちゃんは嫌がることがあります。
   おしゃぶりも同様です。「おしゃぶりは必要?」を参照。
   こういう場合はまず、哺乳瓶を、桶谷式が推進する、(ピジョン)母乳相談室 という、
   母乳育児に移行しやすい哺乳瓶に替えたりしてしばらく様子を見てみてください。
   おしゃぶりを使っている方は、出来るだけ使わない方向で頑張ってみてください。
   そして(2)を参考に、哺乳瓶よりも飲みやすい柔らかい乳首を目指し、メンテナンスして下さい。
   また、母乳を飲ませる時の抱き方もいろいろ変えてみると飲む場合もあります。

  (5)赤ちゃんのお腹の調子が悪い。便秘ぎみ。おならばかりしている。
   大人でもお腹の調子が悪いと食欲が落ちるように、
   赤ちゃんも便が詰まっているとその分、飲む量も減るようですし、
   出そうだけど出ない場合は、飲むこと自体を拒否する子もいるようです。
   「赤ちゃんの便秘について」を参考に、赤ちゃんの便秘を解消してあげてみてください。
   うちの子も、おっぱいを飲ませようとすると口を開けず断固拒否することがあって、
   どうしたのかなぁ?と思ったらその直後にうんちをしたということがよくありました。

  (6)濃い果汁や離乳食を与えすぎ、母乳の味を薄く感じてしまい、飲みたくなくなっている。
   良い母乳は甘すぎず、薄すぎず、赤ちゃんにとってちょうど良い味です。
   でも、濃い果汁や離乳食を与えてしまうと、舌がそちらの味に慣れてしまい、
   母乳を薄く感じ、嫌がってしまうことがあります。
   離乳食と一緒に母乳を飲ませていこうと思えば、離乳食よりも母乳がおいしいと子供が思うことが大事。
   ミルクの場合、毎回味が同じで、子供は毎回味の変わる離乳食を好むことが多いようです。
   なのでミルクで育つ子は早くにミルクを卒業できるそうです。
   けど、1才を過ぎるまではやはり母乳中心であるほうがお子さんの体のためにはいいので、
   おいしい母乳を中心にあげて、離乳食・果汁は薄めで少量に留めてください。
   また、果汁については「赤ちゃんに果汁は必要?」も参考に。

  (7)母乳を飲んではいけないと思ってしまっている。
   子供は親が思う以上に親の言うことを聞いています。
   「そんなにおっぱいばかり飲んで! お母さんおっぱいが痛くてイヤになっちゃう!」
   など、母乳を飲む子供のことを否定する言葉を投げ掛けたら、それ以後飲まなくなったという例があります。
   もし、思いあたることがあれば、
   「お母さんが言ったことはウソだからね。ごめんね。飲んでいいんだよ。」とお子さんに謝って下さい。
   また、味が落ちている場合でも、「ママ、おっぱいに良くないもの食べちゃって、
   おっぱいがおいしくないかもしれないけど、ママのおっぱいが痛くなるから、飲んでね。ごめんね。」
   とお子さんに謝ってから飲ませてみてあげてください。
   ウソだ〜と思われる方もおられるかもしれませんが、子供は本当に親の言葉に敏感なんですよ。

  (8)口の中の異常
   口内炎が出来て、おっぱいが滲みて飲めないという場合や、
   歯が生えてきていてむずがゆく、そちらが気になって飲めない場合もあります。
   歯が生えてくる時は、おっぱいを噛まれることもあるので気を付けてくださいね。
   
  以上、思いつくままに書き上げましたが、それ以外にも原因不明な場合もあります。
  でもおっぱいのメンテナンスをしっかりし、言葉かけをしてあげることで、
  2〜3日であっさり飲んでくれることもあるので、根気よく頑張ってくださいね。
  それでもダメな場合は、やはりプロのお世話になることが必要になると思います。

  時々、片方のおっぱいだけを嫌がる子もいますが、
  おっぱいは両方とも同じ乳腺の数ではないし、開いている乳管の大きさによって出る量も違うので、
  嫌がるほうのおっぱいはもしかしたら詰まりがひどくなっていたり、
  一ヶ所だけ太い乳管が開いていて飲みにくくなっているなどの理由が考えられます。
  嫌がるほうの乳首を念入りにマッサージし、飲ませ方をフットボール抱きなどに変えたりすると
  飲んでくれることがあるので試してみてください。

  うちの子は本当に味に敏感でかなり苦労しました。
  飲まない時は1日に2回の授乳なんてこともありました。
  その時は、おっぱいがカンカンに張り苦しくなるので、3〜4時間ごとに搾乳するよう心がけ、
  オフロではしっかりとマッサージをし、食事にも気を付けることで、
  数日経てばまた何もなかったように飲んでくれるようになりました。
  桶谷の助産院に通うようになってからは、嫌がることがあるとすぐに助産院へ行くようにしていました。

  なんで飲まないの?とイライラせず、いろんな角度からいろんなことをチャレンジしてみてあげてください。