●早寝、早起き、元気な子!
夜泣きや生活リズムの章とも関連しますが、子どもにとって「早寝早起き」は成長に欠かせない大事なことです。
健康で元気な子に育ってほしいと願うなら、まず「早寝早起き」を心掛けて下さい。
私たち人間の体は、昼間を中心に活動するように体が作られています。
夜型生活が続いたり、寝不足が続くと、人間の体と心に様々な影響をもたらします。
最近では、赤ちゃんを夜中まで外に連れ回したり、子どもを遅くまで遊ばせていたりと、
親の都合で子どもの時間がどんどん夜型になってきていて、そのために子どもの心と体に大きな変化が出て来ています。
1日は24時間ですが、人間がもっている体内時計のリズムは25時間です。
この1時間のズレを放っておくと、いわゆる「時差ボケ」状態になり、昼間なのにボーッとしたり、
意欲が低下したり、ちょっとしたことでキレたりするようになるそうです。
この状態は、「今ドキの子」と言われる子ども達の状況と似ていますよね。
この生体時計のズレを修正するために必要なのが「朝の光」です。
この「朝」とは早朝から遅くても7時台のことをさします。
この時間帯に朝の光を浴びることで、1時間ずつズレていく体内時計がリセットされます。
なので、遅くても7時台には起きることで、正しいリズムを作っていくことが出来ます。
夜中1〜2時頃に眠って朝10時に起きた場合と、
夜9時頃に眠って朝5〜6時頃に起きた場合とでは、
睡眠時間は変わりなくても、体のスッキリ度が違うように思いませんか?
遅い朝まで寝ているとダルイ感じになりますよね。
これは、ホルモンの分泌と関係があります。
人間には「成長ホルモン」といって、文字通り体の成長に欠かせない、
疲れを癒したり、筋肉の疲労を治したりと、体と心の成長を整えるホルモンが、
午後11時〜午前2時頃をピークに分泌されます。
これは眠っている間に多く分泌されるホルモンで、この時間帯にぐっすり眠っていることで
成長ホルモンがたくさん分泌され、疲れを癒し、正常な体になっていくのです。
小学校低学年までは遅くとも9時半までには眠れる生活にすることを心掛けて欲しいです。
また、もうひとつ、大事なホルモンとして「メラトニン」というホルモンがあります。
このホルモンも、夜寝ている間、また暗い所で多く分泌されます。
メラトニンには解毒(体を浄化)させたり、深い睡眠を促したり、
また“思春期まで第二次性徴を抑える”という役目もあり、幼児期に活発に分泌されます。
このメラトニンの分泌が幼児期に不十分だと、第二次性徴が抑えられず、
体だけが大人になり、心の発達がついていかなくなり、
まだ性について理解出来ない頃から、体だけは大人になってしまい、気持ちを抑えられず、
性犯罪に巻き込まれてしまう可能性も多くなるのです。
また夜正しい時間に暗い所でしっかり眠ることは様々な大切なホルモンの分泌を活発にして、
様々な病気を防いでくれる働きもします。
(大人の方で、どうしても昼間にしか眠る時間がないという方は、
遮光カーテンでしっかり光を防いで真っ暗な状態で眠ると、ずいぶんと分泌量が違ってくるそうです)
早寝早起きの習慣は、子どものために出来る一番大切な“しつけ”だと思います。
しつけというのは厳しく叱るのがしつけではありません。
子どものために、親が導くルールやリズムのことだと思います。
小さな時から、自然にルールやリズムが身に付くよう、元気な子どもに育つよう、
早寝、早起き、元気な子!を目指しましょう。
| 関連図書 |
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『陰山英男先生の 早寝・早起き・朝ごはんノート』 |
『子どもを伸ばす眠りの力』 |