●催乳間隔を知ろう

  
●催乳間隔(さいにゅうかんかく)
  母乳には「催乳感覚(さいにゅうかんかく)」というものがあり、
  2時間〜3時間ごとに新鮮な母乳が湧き出る仕組みになっているそうです。
  赤ちゃんはこの催乳感覚を感じ取り、新鮮な母乳が湧き出る2時間〜3時間ごとに母乳を欲しがる本能があるそうです。
  でもこれは赤ちゃんの「体内時計」がしっかりしている時。
  無理にミルクなどを足してしまうと、赤ちゃんの体内時計を狂わせてしまうことになります。
  体内時計が正常の場合、朝の光が差すと起きて、夜暗くなると眠くなる、この感覚もしっかりしてくるそうです。
  また、月齢が経つにつれ、1日のリズムが整ってきて、スケジュールも立てやすくなります。
  ママのほうも、催乳感覚に合わせて2〜3時間ごとの授乳をしていると常に新鮮な母乳が赤ちゃんに飲ませられ、
  しこりや詰まりなどのトラブルも少なくなりますし、出過ぎている人は飲ませることでちょうどの量へ、
  出なくて困っている人も赤ちゃんに吸ってもらうことで量が増えていきます。

  溜まり乳さんのおっぱいは、常におっぱいの奥のほうに母乳が溜まった状態になっているので、
  出来るだけこまめに授乳し、おっぱいの回転率をよくするように心がけてください。
  育児本には「3時間以上」とか、月齢が経てば「4時間ごと」とか書いてありますが、
  基本的に、赤ちゃんに母乳を飲ませている限り、この「催乳感覚」は変わることはありません。
  催乳感覚を無視して授乳間隔をあけていると、よく出るおっぱいの人もあっという間に出なくなります。
  あんなに出るおっぱいだったのに、最近出が悪いと思われる方は、授乳間隔を見直してみて下さい。

  ●新生児期の授乳間隔
  生まれてすぐの赤ちゃんは1時間も経たないうちにおっぱいを欲しがることがあります。
  すぐに欲しがるから母乳不足かな?と思ってしまいがちですが、ほとんどの場合がそうではありません。
  生まれたばかりの小さな赤ちゃんは一度にたくさんの母乳を飲む力がないので、
  1日に何度もママのおっぱいを飲み、お腹を満たし、飲む力をつけていくのです。
  赤ちゃんにとって、外の世界は、今までママと一身同体で守られていたお腹の中と違い、
  ママをすぐそばで感じられない、未知の世界なので、不安で泣くのは当たり前なんです。
  よく泣く=感受性が強いっていうこともあります。
  ここでミルクを足してしまうと、赤ちゃんは飲む練習ができず、またママから安心をもらう回数が減ってしまいます。
  また、せっかくの自然のリズムが崩れ、体内時計がおかしくなってしまうこともあります。
  ママのほうも、赤ちゃんに飲んでもらい、乳首を吸ってもらうことで母乳が製造されるのに、
  ミルクでその授乳間隔があくと、おっぱいが「いらないのかな」と判断し、量が増えません。
  新生児期は1時間後でも30分後でも、たとえ15分後でも、欲しがった時にあげてください。
  ママの時間と体力が許す時は、1時間に何度も乳首を吸ってもらうのも効果的ですよ。
  
  個人差もありますが、ママと赤ちゃんのリズムが合ってくるのは生後100日頃と言われています。
  それまで大変ですが、頻回授乳(1日平均10〜12回以上の授乳になるようです)を心がけ、頑張ってみてくださいね。
  特に、母乳の量が安定しないという方は、夜の授乳をしっかり抱っこして行なうといいですよ。

  ●授乳間隔があいた場合
  上にも少し書きましたが、2〜3ヶ月頃になると母乳の赤ちゃんでも朝まで眠ることがあります。
  この時、溜まり乳のママのおっぱいは朝にはカンカンになっているはずです。
  カンカンになったおっぱいは赤ちゃんには飲みにくく、まずいものになります。
  張りがすごいと、赤ちゃんが乳首をふくんだ時に口の中にシャワーのように勢いよく母乳が出てくるので、
  とても飲みにくく、しかも味も落ちているので赤ちゃんが飲むことを嫌がる場合があります。
  授乳間隔が4時間以上あいてしまって、張りがすごい時は、
  乳輪のあたりまでが柔らかくなる程度搾ってから飲ませてあげてください。
  洗面所などで親指と人さし指と中指を使って搾り出します。
  詳しくは「自分でする乳房マッサージ」をご覧下さい。

  授乳間隔が長くあいてしまって搾乳した場合は、もったいないからと冷凍保存しようと思わず、捨ててください。
  溜まった母乳は脂質や糖分を多く含み味が落ちています。冷凍するとさらに味が落ちます。
  搾乳が必要な場合は、ある程度搾ってからの分を保存するようにするといいですよ。
  
  赤ちゃんが朝までぐっすり寝てしまい、おっぱいを夜中に1度も搾らずにいると、
  朝起きるとすごいしこりが出来ている場合があります。
  前の日に油っこいおかずやカロリーの高いものを食べた時なんかは要注意です!
  そうならないように、夜中は1回は授乳をしたほうが良質のおっぱい、トラブルのないおっぱいを持続できますよ。
  もし、赤ちゃんが寝ていても、少しマッサージをしてから、そっと口に乳首を持っていくと飲んでくれますよ。

  ●添い乳について
  赤ちゃんが夜に何度も起きて眠いというママには「添い乳」もオススメです。
  コツをつかむまでは大変ですが、コツさえつかめば簡単! おっぱい出したまま寝てしまうこともしばしば(笑)
  グズグズ泣いてしまうお子さんの場合はとてもいいですよ。
  でも添い乳だと乳首のくわえ方が浅く、しっかりと飲めないのですぐにお腹が減ってしまう場合があるようなので、
  夜中に2度ほどはしっかりと抱っこして飲ませると良いようです。
  また添い乳の場合、赤ちゃんの吸い方が浅いので乳首が変形すると言われる助産婦さんもおられます。
  同じ方向からの添い乳ばかりにならないよう、角度を変えたり、左右を変えたりすることも必要です。
  添い乳のやり方は、じるさんのページで詳しく説明されていますので、ご覧下さい。
  http://plaza.rakuten.co.jp/yokubarimama/002006